1. 遺産分割協議は相続人どうしで話し合って決めます。皆さんが賛成すればどう分けても良いわけです。本家中心になる場合もありますし,均分に分けることも有ります。

2. 遺言が無い場合は話し合いで決めます。全員が気持ちよく納得する遺産分割は少ないのが現実です。思う通りにならず、みなさん譲り合うわけです。相続専門の税理士として見ていると、お一人が過度に譲っていただき、決着することがあります。理由は分割が決定されませんと、遺産は相続人全員の共有財産となり、売却も有効利用も出来ません。こうなると全員にとって不利になります。ですから皆さんのためにお一人が多く譲っていただくことがあるわけです。

3. 亡くなったお父様は長男さんがゴルフに熱心なのを見ていました。そこで土地があったものですからゴルフ練習場を作りました。その後、長男さんがプロゴルファーになりたいと言った時はとても喜びました。プロゴルファーと言っても皆が優勝争いするわけではありません。お父様は陰に日向に応援しました。長男さんはプロにはなりましたが残念ながら理想的な成績は残せませんでした。

4. お父様はその思いと基盤であるゴルフ練習場は残しましたが、息子さんのゴルファーとしての晴れ姿を見ずに亡くなってしまいました。相続時に残念な事に、兄弟でいさかいがありました。この長男さんは私が見ていても随分譲りました。無念であったと思われます。最後は黙って譲りました。横で見ていて亡くなられたお父様はどんな気持ちだろうとも思いました。

5. それからしばらくして、嬉しいニュースがまい込みました。この長男さんの娘さんがプロゴルファーになり、大活躍しているではありませんか?多くの方がプロゴルファーになりますが、活躍する人はほんの一握りです。その中で上位に食い込んで優勝を争っておられます。きっと亡くなったお父さんは、お孫さんの活躍を天国から応援している気がしてます。その女子プロのお名前は小俣奈三香プロです。お客様の許可が取れましたのでこのお話が出来るようになりました。

6. この例にだけでなく「譲った人にはツキがくる」これを感じる事が多くなりました。何故かと考えた時、「人のために誠実に目立たずに努力している人を応援する仕組みが、この見える世界とは別にあるのではないか?」とも思えます。今回は、そんな事が感じられる事例を、お墓参りをする8月に、紹介しました。
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