どうして同居者が遺産を多くもらうのか? |
遺産分割協議の傾向を調べたところ、約3/4の確率で本家(=同居者、このケースで言えば長男)が遺産を多く取得しているデータがあります。なぜ、同居している兄が遺産を多くもらうことが多いのでしょうか? 理由は3つあります。
理由1.過去の精神的負担を多く担っている
なぜ、同居者が遺産を多くもらうことが多いのでしょうか? それは、過去の同居による精神的負担があるからです。同居者の気持ちは、経験者しか分からないと言われています。●出かけるとき。ご両親と同居の方は出かけるときにも、声をかけなければいけないことが多いようです。誘わなければならない時も多いです。
●おいしいものが届いた時。「こんなものが届いたよ。一緒に食べる?」と声をかけなければいけません。
●病気になったとき。同居者の病気の際には、どうしても他の家族で外出というわけにはいきません。
●旅行に行くとき。誘うことも必要です。お土産も意識するでしょう。
このように生活の様々なシーンで同居の両親に対する配慮が必要となります。これが過去の精神的負担です。そのことを非同居者としては配慮し、遺産分割協議では譲ることが多いのです。