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ベトナム株投資で資産を10倍に増やそう!2(2ページ目)

大反響のシリーズ、ベトナム現地訪問レポート。5回目は前回のSSI証券と方を並べる日本人御用達証券会社であるBSC証券に訪問しお話をお伺いしてきました!

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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証券会社のマネージャーに直撃インタビュー2

ちなみにバオさんは私(戸松)と年がほとんど一緒の32才。それで証券会社の副社長!?カッコイイし、エリートですね、凄すぎます。
ということで、ここの支店長であり、BSC証券副社長のバオさんにお話をお伺いします。BSC証券は現在はシェア15%でSSIに次ぐベトナム第3位の証券会社です。ベトナム四大銀行の1つであるBIDV(ベトナム投資発展銀行)の100%子会社です。

ベトナムの会社概要

ベトナムの国営企業は大体5800社ぐらいありますが、そのうちの4800社を株式会社化する計画を政府は立てています。そして、4800の目標のうち、現在までに3000の会社を株式化することに成功しました。しかし、株式会社化する予定のない残りの1000社の国営企業は航空など、国の独占権を残したい業種です。したがって、既に株式会社化した3000社が国営企業の総売上に占める比率は15%程度です。

また国営企業以外に非国営企業がベトナムには数千社あります。国営企業と非国営企業の売上比率は50:50ぐらいです。しかし、非国営企業の中には外資系企業も含まれており純粋な国内私営企業の売上はベトナム全体のなかで15%程度です。そして、ベトナム政府は株式会社化した国営企業を次々に上場させる計画です。

ベトナム株の株の買い方はこの3つ

さて、このように上場企業が続々と控えているベトナムの株式市場ですが、大別すると3つの投資タイミングがあります。まず1つは上場株を買うことです。ベトナムにはハノイとホーチミンの2つの株式取引センターがありますが、ここで上場されている株式を買います。基本的に現地の証券会社に口座さえ開けば外国人でも自由に買うことができますが、以前のレポートでも指摘したとおり、銀行などの特定業種は30%まで、そのほかの国内企業は49%までという外国人投資家の持ち枠規制があり、規制枠内一杯まで達している企業は誰か外国人が売ってくれるまでは外国人は買うことができませんので注意が必要です。

2つ目は店頭市場(OTC銘柄)を買うことです。実はここに物凄いチャンスが眠っています。というのも、超割安で成長している、日本人からみれば非常に魅力的な企業が、その中にはあるのです (ベトナム人はその魅力に気がついていない)。これについては後日、詳しくお伝えしたいと思います。ただ、ベトナムの店頭株というのは日本の店頭株とは訳が違います。基本的に株式会社化している企業であればすべての企業が店頭銘柄となります(売ってくれる人がいさえすれば取引できます)。ただし、日本の店頭株取引のような仕組みはなく、本当に自由取引という感じです。分かりやすく言えば、日本のオークションのような感じです。いろいろなサイトで【売りたい人】、【買いたい人】が募集をかけていてそれにメールや電話で連絡して、喫茶店などで実際にあって交渉、という形になります。最終的にはお金をはらい、株主手帳をもらい、その企業に一緒に訪問して株主名簿を書き換えてもらいます。ですので、日本人の投資家には非常に難しい投資と言えます。また、企業によっては外国人の株主を認めない企業もあります。

3つ目はIPOやPOに参加する方法です。国営企業が株式会社化する際など、一般に広く資金を募集する場合にIPOやPOが行われます。一般的には証券取引所で入札形式で行われますが、規模が小さい場合は証券会社などの金融機関で行われる場合もありますし、自己募集を行う場合があります。こちらも日本人の投資家には難しい投資です。

→次はベトナムの日経平均であるVN指数の推移についてです
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