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タイ株のカリスマにタイ株の魅力を直撃取材(2ページ目)

タイ株のカリスマである石田和靖さんに今、マネー誌でも取り上げられることの多いタイ株の魅力についてお伺いしました!

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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タイの株式は今が良い投資タイミング

わざわざタイに行かずとも日本の証券会社でタイ株を扱っているところもあります
ここで、これまでのタイ株の流れを確認しておきましょう。1998年のアジア通貨危機まではアジアのデトロイトとして注目を集め株式は高値を追う展開となっていたのですが、アジア通貨危機により大打撃を被むりました。タイの日経平均のような指数であるSET指数は1994年には1800ポイント寸前まで行きましたが、1998年には200ポイント近くまで急落しています。しかもアジア通貨危機で金融の心臓たる銀行が莫大な不良債権を抱え込んでしまい、長らく低迷が続いてきました。そして、その後8年をかけてようやく銀行が不良債権を償却し、黒字転換するところまで辿りついた、というのが今の状況です。SET指数は現在720ポイントで回復してきました。つまり、ようやくこれから経済がテイクオフするところまで来たといえ、アジア通貨危機の影響を受けて株価が安価な現在は投資を始めるには良いタイミングなのではないかと思われます。

ところで大丈夫なのタイのクーデター?

ところでタイと言えば、最近では、クーデターのニュースが記憶に新しいところと思います。このクーデターですが、まず首相だったタクシン氏。彼は政治家としては有能でした。たとえば、人口の40%を占める農民に対して優遇政策を敷くなどして特に地方の支持率は高いのです。しかし、お金の面に関しては少しルーズで、自身の関連会社に有利な政策を出したり案件を持って行ったりして、そのあたりが反感を買ってクーデターが発生したようです。ところが、タイでは首相交代の際にはクーデターはよくあることのようです。今回も無血のクーデターでしたし、実際のところ、株式市場もほとんど株価は反応していません。したがって、政治が不安定という不確定要素はあるものの、今回のクーデター自体はそれほど大きな問題ではないと言えるでしょう。

3種類あるタイの株式

タイ株には3種類あります1つはタイ人用の市場であるL株(ローカルマーケット)。2つ目は外国人向けの株式であるF株(フォーリンマーケット)。3つ目はNVDRと呼ばれる議決権なしのL株(値段も一緒)があります。我々日本人が通常タイ株を買う場合はNVDRです。F株はL株よりも割高であり株式数も高いため通常はあまり売買の対象になりません。

→初心者にお奨めの銘柄とは!?
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