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「ラップ口座」とは?

最近人気が高まっている「ラップ口座」をご存知でしょうか? かつては富裕層を対象とした資産運用サービスでしたが、ここ数年でグッとそのハードルが下がってきました。そこで、ラップ口座の入門編として、基本的内容や商品ごとの特徴などを整理してみました。

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何から何までプロにお任せ

もはや投資はプロに丸ごとお任せの時代

もはや投資はプロに丸ごとお任せの時代

ラップ(wrap)は「包む」の意味。そう、ラッピングの「ラップ」です。「ラップ口座(ファンドラップ)」とは、証券会社や信託銀行が個人と契約して、資金の運用から管理、投資アドバイスまでを包括的に行う、いわば丸ごとお任せサービスのこと。 そして、その全体の残高が今年3月時点で1兆3760億円に達しました。この数字、前年同月比で80%増となります。

急増の要因は、簡単に言えば敷居が低くなったため。6、7年前まで、申し込みの最低投資金額は1000万~3000万円。中には「3億円から」という別次元の設定金額もありました。それがここ数年、500万、300万円とグッと引き下げられ、利用者の間口が大きく広がったのです。

将来のインフレに備えて資金を増やしたいが、何に投資していいかわからない。あるいは、退職金や養老保険の満期金などのまとまった資金が入ったので、それを運用したい。そんな人にとって、プロに運用を任せられる安心感や、売買や投資内容の見直しなどの手間が省ける点が、大きな魅力となっています。

投資の基本スタンスは、中長期の国際分散投資。したがって、短期に大きくドーンと利益を、という人には向いていません。それでも、たとえば大和証券の場合、各資産をバランスよく組み合わせた「基本プラン」の実績は年8.3%(昨年5月から1年間で運用利回り)。1年の実績だけでは判断できはませんが、注目すべきパフォーマンスであることは間違いありません。

定期的メンテナンスでリスクを抑える

ラップ口座の開始はまず、金融機関の担当者によるヒアリングや質問シートに答えるなどして、要望に合わせた運用方針を決めることからスタートします。資産配分の組み合わせにより、リスクを抑えた国内債券中心やハイリターンを狙う新興国の株式中心など、顧客に合ったポートフォリオを組んでいきます。

また、ラップ口座の場合、定期的(年に1~4回)な資産配分の見直しを実施します。資産価格の変動で当初の資産配分とのズレが生じたとき、その調整を行うことで、より安定的な運用を目指しています。合わせて、詳細な運用報告資料も定期的に配送。顧客に合わせて、個別の分析や展望などのレポートなども当時に行います。

さらに最近は、ラップ口座に新たな付随的サービスを加える金融機関も出始めています。三井住友信託銀行では、投資額に合わせてがん保険、介護保険がもれなく付いてきます。保険料はすべて銀行が負担。また、大和証券では、系列の大和ネクスト銀行の定期預金金利を優遇します。

注意点としては、ラップ口座には、実際の投資による売買での手数料が一切かからないかわりに、ラップ口座固有の年間手数料が発生します。手数料は、扱う金融機関で異なりますが、いずれも資産残高の1~2%程度。また、利益が出た場合のみ高くなる「成功報酬」型を加味したタイプもあります。

また、あくまでも投資ですから、元本および利回りの保証はありません。プロに任せるといっても、損失が出る場合も当然あることを認識しておいてください。

一口に「ラップ口座」といっても個々に特徴があります

一口に「ラップ口座」といっても個々に特徴があります


更新日:2014年09月11日

(公開日:2006年07月07日)

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