Mac OS X のアドレスブックの設定
Mac OS X のアドレスブックでは、vCard 形式の バージョン 2.1 と 3.0 に対応しています。デフォルトでは、3.0 に設定されているので、そのままでは Windows で保存した vCard は取り込めません。
Windows の Outlook Express で利用されているのは、バージョン 2.1 で文字コードは「SHIFT JIS」になっていますので、アドレスブックの環境設定で、「vCard のフォーマット」を 2.1 - 日本語(Shift JIS) にしておけば、Windows で保存した vCard をアドレスブックにドラッグ&ドロップすることで取り込めるようになります。
また、逆に Mac OS X のアドレスブックから書き出した vCard を Windows の Outlook Express などへインポートすることも可能です。
インポート時の文字化け修復方法
vCard のフォーマットを 2.1 - 日本語(Shift JIS)にしておけば、基本的にインポート時もこの設定が適用されるので、Windows から出力した vCard もそのままインポートできます。
ところが、条件によっては、以下の画像のように文字化けしてしまいます。日本語のうち「表」「構」「能」などの文字が含まれていると、こうなってしまうようです。
※“ ”で囲まれた文字が文字化けしています。正しくは「“表示2”」という文字です。
このような場合のみ、「テキストエディット」で vCard のファイルを開き、ファイル - 別名で保存 により、「標準テキストのエンコーディング:」を 「Unicode (UTF-16)」にして再保存して、アドレスブックにインポートすれば、文字化けは解消しますが、大量のアドレスを処理したい場合、とても面倒です。
テキストエディットの 「別名で保存」でエンコーディングを Unicode(UTF-16)にする。
そこで、このような問題を回避して、どのような vCard ファイル でも文字化け無くインポートできる方法を最後にご紹介しましょう。
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