温泉/東北の温泉

野湯の泥湯、湯治場、大深温泉・蒸けの湯温泉

八幡平の名湯、藤七温泉近くの「野湯の泥湯」とオンドル小屋のある湯治場、「大深温泉」、噴気地帯の一軒宿「蒸けの湯温泉」のレポート

執筆者:郡司 勇


乳頭温泉郷、八幡平、鳴子の温泉巡り4



東北の温泉めぐりをしました。有名処は初期の頃に訪問していたので、ほとんど再訪です。しかし強力な温泉が並んでいるので楽しい地域です。乳頭温泉郷や玉川温泉、八幡平温泉郷の藤七、蒸けの湯、松川、御在所、秋の宮、鬼首、鳴子、中山平、赤倉、銀山など日本屈指の温泉が続出です。

八幡平の名湯、藤七温泉近くの「野湯の泥湯」とオンドル小屋のある湯治場、「大深温泉」、噴気地帯の一軒宿「蒸けの湯温泉」のレポート

 

 1 藤七温泉 泥湯 猛烈に深い泥でサンダルを泥の中に紛失。
    手や足が火傷しそうな足元湧出 



藤七泥1
噴気地帯の地獄の中にある泥湯








藤七温泉の上部は地獄地形になっており、岩の露出した禿山や噴気の多い地形となっている。その中に2つの露天風呂があり白濁した湯が溜まっている。

藤七泥2
一つ目の野湯は白濁した湯








道路に近い側の露天風呂は適温で底に溜まっている泥も適量である。灰白濁、少苦味、硫黄臭で酸味は少ない。白濁しているが入浴すると泥が舞い上がり薄い茶色になる。もうひとつの露天風呂というか湯溜まりは泥が深く泥田のようである。上澄みに湯があると言ったほうが良い。

藤七泥3
2つ目の露天風呂は強力な泥湯









サンダルを履いて入ったが熱い湯が底から湧出していて足が深く挿入されるとたいへん熱い、湯の温度は適温だが底全体から熱い湯が湧出している天然野湯であった。身体のバランスを崩し、手を泥の中に突っ込むと激熱である。

藤七泥4
地獄の中にある良い景観の泥湯









そのうち場所を移動しようとして泥の深みにはまり、サンダルごと泥の奥深くに紛失してしまった。田圃状態なので棒で探すが熱いし、手を突っ込んでみるが激熱である。まったく見つけられず片足になってしまった。仕方がないので彩雲荘で下駄を購入した。湯は灰白濁、少苦味、硫黄臭でもう一つと同じであるが泥が強力なのと、底が熱いワイルドな野湯であった。


2大深温泉 昔のままである。単純硫黄泉 オンドル小屋も健在 



大深1
木造の風情ある浴舎









大深温泉は小さな湯治場で共同湯のような小さな浴室棟とオンドル小屋が2つある。湯治専用のような温泉である。

大深2
オンドル小屋の写真








蒸けの湯の尾根を挟んで対岸の斜面にある小さな地獄地形で綺麗な単純硫黄泉が湧出していた。総木造の湯小屋が浴室で木の床と木の浴槽である。薄白濁、無味、微硫黄臭の綺麗な湯である。

大深3
掛け流しの内湯は白濁した硫黄泉








長期に渡る湯治ではこの程度のやさしい湯が良いのかもしれない。熱い湯で少量加水して適温にしていた。オンドル棟は2つあり共に大部屋のザコ寝である。貴重な温泉文化をまだ残す貴重な温泉といえよう。

大深4
掛け流し部分は白い析出物が付いている









次に続く
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