温泉/東北の温泉

野湯の泥湯、湯治場、大深温泉・蒸けの湯温泉(2ページ目)

八幡平の名湯、藤七温泉近くの「野湯の泥湯」とオンドル小屋のある湯治場、「大深温泉」、噴気地帯の一軒宿「蒸けの湯温泉」のレポート

執筆者:郡司 勇


3蒸けの湯温泉 酸味が結構ある 
  硫黄分は0.9mgと少なく単純酸性泉



蒸けの湯1
三角形の入口外観く








蒸けの湯は山小屋のような三角屋根のエントランスの木造の大きな建築である。内湯と露天風呂が宿に付いている。

蒸けの湯2
宿に付属の露天風呂1








さらに2分ほど噴気地帯まで歩くと男女別の露天風呂と混浴の露天風呂の3つがある。

蒸けの湯3
木造の内湯








湯は単純酸性泉でH(水素イオン)が4.0mgで60.2%で主成分になっている。白濁した湯であるが硫黄分は少なくH2Sが0.9mg S2O3 0.2mgでかろうじて規定には達しているが、硫黄泉とはなっていない。しかし内湯付属の露天風呂は真っ白に灰白濁していてもっと硫黄分が多いように感じる。しかし硫黄臭の匂いは少ない。

蒸けの湯4
地獄地帯の露天風呂








灰白濁、酸味、匂いは少ないと記録した。いちばんの個性は酸味であろう。内湯は総木造の良い造りである。また離れた露天風呂も木製の浴槽である。周囲に噴気が立ち込めガレ場の地獄地形から樋で引かれた湯が掛け流しで入れられている。

蒸けの湯5
噴気地帯の露天風呂









景観や、温泉の雰囲気は最高である。東北地方は古くからの宿が多く、数多い名湯が存在しているが、ここも以前からずっと変わらずに古い温泉地として存在している。




※この記事に書かれている情報は2004年9月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


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