イタリア/イタリア関連情報

イタリアの大地震と旅行への影響

4月6日、イタリア中部アブルッツォ州ラクイラ周辺で、大規模な地震が発生しました。ローマで体感した様子とイタリア政府観光局から発表された旅行への影響をお伝えします。

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

イタリアで起きた地震とローマの状況

photo by SAWA pasqua
4月7日撮影。ローマ旧市街ナボーナ広場の様子。平和です
4月6日、イタリアの中部にあるアブルッツォ州ラクイラ周辺で、M6.3レベルの地震が発生し、周辺地域に大規模な被害が出ています。現在(4月8日)発表されている被害状況は、死者260名、28000人が家を失ったとなっています。

アブルッツォ州は、ローマを州都とするラツィオ州の隣にあり、アドリア海に接しています。ローマから、震源地であるラクイラ周辺までの距離は、北東へ約90キロ。東京の中心地と茨城県水戸市との距離感に相当します。

発生時(4月6日午前3時半ごろ)、ローマの自宅で睡眠中だった私は、強い揺れを感じて眼を覚ました。正確な震度が発表されていませんが、体感レベルではだいたい震度3強程度かと思われます。翌日(4月7日午後19時42分)に、最初の震源地に近いところで、再度M5.3規模の地震が発生し、この時もローマでは比較的強い揺れが感じられました。

今日(4月8日)は、早朝に再びM3レベルの地震が発生し、余震が続いていましたが、ローマで感じられるほどの強レベルの地震は発生していません。ローマでは、古代遺跡「カラカラ浴場」に損傷を受けたとの報道もありましたが、建物倒壊など生活に影響の出る範囲での被害はないようです。



イタリア旅行への影響について



イタリア政府観光局からの発表によれば「アブルッツォ州ダマルツィオ州知事と、イタリア観光担当ブランビッラ政務次官は声明の中で、被害の集中した地域以外のイタリア観光における状況・サービスは通常通りであると保証しています。同州内で予定通り復活祭休暇を過ごす方も多く、復旧作業も急ピッチで進められているとのことです。」とのこと。

また、被災地のラクイラ周辺は、通常日本からのイタリアへのツアーには、あまり組み込まれることのないエリアで、主要観光都市間(ローマーフィレンツェ、ローマーナポリなど)の移動ルートからも外れていることもあり、ツアーへの影響はほとんどない状況だそうです。ラクイラへの日本人年間訪問者数は、2007年で253名です。

また各旅行代理店数社にヒアリングした結果、この地震によるツアーのキャンセルなどの報告は、現時点(4月8日)では出ていないとのことです。


情報提供/ ENIT





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