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イタリア的大人の女の魅せる技術(4ページ目)

美しい曲線ラインは女性だけのもの。知的な首筋から胸元にかけての美しいデコルテは究極の女らしさを表現します。イタリアで活躍する「美」に敏感なアーティストやカメラマンにデコルテ論を聞いてみました。

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

セルフ・プロデュースは大人の女のたしなみ

photo by SAWA valentain
いつも魅力的なトレンキさんはなんと50ウン歳のマダム。着こなしも物腰も参考になる女性
デコルテの最重要パーツである「鎖骨」は、もちろん、お手入れも欠かせませんが、「木を見て森を見ずだと、おかしいわよ。」と語るのは、イタリアの女性誌で活躍する女性カメラマン。自分も美しく存在していたいイタリアンマダムであり、かつ、ファインダー越しに徹底的に「美しさ」を追求するカメラマンである彼女は、「日本人の女性はすごくお洒落だけど、パーツパーツを気にしすぎじゃないかしら。全体としてバランスが取れていることが一番大切だから、じーっとひとつのところを見るのではなくて、少し離れて全体を見てみることが大切よ。」と話してくれました。要は、鎖骨だけにとらわれず、鎖骨を中心にするにしても、全体のバランスが大事ということ。

美しさとバランスの良さはほぼ同義語です。世界中を魅了するミケランジェロのフレスコ画も、ラファエロの絵画も、ベルニーニの彫刻も、そこには素晴らしいバランス感覚が備わっているものです。「身長や顔の形、肩幅の広さ、それぞれ人によって違うものだから、例えば服については、こういったものがいい。とは言えない。その人の全体のバランスが良く見える胸元の開き方があるはずだし、パーティーのとき、仕事のとき、プライベートのとき、いろいろシチュエーションによっても魅せ方は変わるでしょ?」身長が低めなのに、胸元が全開のトップスはアンバランスだし、首が長めなら開きすぎのデコルテは貧弱に見える。やはり、その人にあったその人のバランスがあるわけで、それを上手に魅せることが鍵となるわけです。

お仕着せの洋服をただ漫然と着ているだけでは、何かが足りない。そんな淵に陥っているとしたら、バランスが悪いのかもしれません。「何しろ本人が一番、自分の魅力を知らなければセルフ・プロデュースはできないわよね。」と彼女は言います。自分を知って、その中で一番のバランスで魅せる。セルフ・プロデュースはもはや大人の女のたしなみでもあります。

こんな意見を参考に、改めて自分の身体の魅力を再確認してみてはいかがでしょう?体型に差はあれど、デコルテラインは意外と誰もがお手入れ&魅せ方次第では武器にできるはずだから。ただし、「木を見て森を見ず」に陥らないように。自分を知りつくした大人の女ならではの魅せるテクニックを研究して、若さでは太刀打ちできない色香を放ってやりましょう。

【おまけ】
イタリアのことわざで「ワインと女性は年を取った方が美味しい」というものがあります。
どこか偏り勝ちな若さとは裏腹に、まろやかでバランスのいい旨みが出てくる。ワインと女性は熟したほど魅力が増すというわけです。



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