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ボディコンに火をつけたデザイナーNYへ NYでデザイナーとして活躍(2ページ目)

日本にボディコン旋風を巻き起こしたデザイナー矢野よしみさんにインタビュー。没個性な日本から飛び出し、現在は自分らしさを生かして、ニューヨークを拠点に活躍中。

執筆者:溝口 弘恵

「ニューヨークで、とても刺激的で楽しい時期の真っ只中にパリに移動したせいか、パリってエネルギーの乏しいところだって痛感しました。パリ・コレクションの時期には、世界からお洒落な人が集まるから活気がでるけど、それが終わると閑散としてて、そんなにお洒落な人もいないし・・・。その点、ニューヨークは常にエネルギーに満ち溢れてるんです。だから自分のデザインの仕事にも、やる気が出てくる。結局3年半でニューヨークに戻りました。

とはいえニューヨークのファッションは好きじゃないんですけどね。ニューヨーク(アメリカ)はストリート・ファッションなんです。ジーンズやTシャツ、ちょっとフォーマルでもジャケットとパンツってスタイル。それに比べてヨーロッパ(ミラノ・パリ)のファッションはモードで、コーディネートを楽しむ。バッグやシューズにスカーフ、ニットなどを組み合わせることによって、お洒落を演出するんです。」

ニューヨークはモードの最先端!なんていう日本のファッション雑誌のタイトルになっていたりするが、私もニューヨークに来てみて驚かされた。お洒落な人はファッションに携わる一握りの人。ほとんどがジーンズにTシャツとスニーカーで、平気でシミがあったり破れてたりする洋服を着てることもあるんだから。そんなニューヨーカーのファッションにヒントを得て矢野さんは?

「やはりデザイナーという限りはアートさせたい!だったらニューヨークではTシャツが私のキャンバス。私のデザインするTシャツのブランドはT-24-365って書いてTee Timeって読むんですけど、24時間365日、いつでも身につけられるって意味なんです。昼間はTシャツにジーンズでカジュアルに、そのままのTシャツでウールやシルクのスカートかパンツにはきかえれば、ビジネスでも、フォーマルでも着れるようデザインしてるんですよ。

(首から下、腰から上を示しながら)特に、胸の部分って座ってても立ってても目に付く部分なんです。ジャケットを着てても、ここだけは見える。だから特に、この部分にデザインを施して自己表現をする。」

矢野さんはTシャツに、貝殻やスパンコール、皮革、その上オートクチュールにしか使わない高級な素材を使ってデザインしている。だからTシャツなのに斬新なデザインでフォーマルにも着れるとか。一枚二役、急なパーティーだって夜遊びだってなんのその。ただし洗濯機でザブザブ洗えるTシャツとは違って、手入れには多少手間がかかる。
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