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「荻ノ島かやぶきの里」に泊まる。(2ページ目)

ニッポンの田舎に泊まろう<第1弾>。茅葺民家が散在する「荻ノ島環状集落」(新潟県)の宿に泊まる。

井門 隆夫

執筆者:井門 隆夫

旅館ガイド

ニッポンの田舎を創造する。

荻ノ島かやぶきの里全景
田んぼを囲んで建つ環状集落にある「荻ノ島かやぶきの里」。

朝になると、誰もが自然と表に出て、鎮守の松尾神社を通り、田んぼの回りをぐるっと散歩することでしょう。
苔むしたかやぶき屋根の家々、猫がたくさんいるお屋敷。田んぼを囲んだ静かな静かな集落の風情には、言葉にできない懐かしさがあふれてきます。
宿に戻ると、朝餉の支度をする台所から、味噌汁とご飯を炊く香りが漂っています。すると・・・、昨夜あれほど食べたのに、大根の味噌汁、自家製の漬物、それにおかずの数々に、つやつや光るコシヒカリのご飯のお代わりもすすみます。

朝食の数々
朝食の品の数々。味噌汁とご飯の香りに食がすすむ。
「ニッポンの田舎」は、荻の島の近くの門出集落にもあります。「門出かやぶきの里」。こちらも2棟。
こうした「かやぶき宿」は、昭和50年代、過疎化が進む村を都会の人との交流を通じて盛りたてようと、当時の若者たちが修複し現在に至っているのです。バブルが始まろうとしている矢先、先見の明と言わずして何と言いましょう。
平成に入ってからは、語り継がれる民話にちなんだ「狐の夜祭り」という祭りを創造。キツネの面を被った地元の人たちや子供たち、そして高柳を訪れた客人が、10月第二月曜日(祝日)、灯篭を手に夜道を練り歩き、踊り、今や人気のお祭りとなりました。
ニッポンの田舎を残し、新しい歴史を作っていく。そんな高柳に足しげく通う都会人も増えているそうです。これからも、ニッポンの田舎を後世まで伝えていって欲しいと願っています。
冬の間、かやぶきの里は雪景色。これもまた、いいですね!



じょんのび高柳(高柳観光協会)
荻ノ島かやぶきの里
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