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時間消費を楽しむ大人のための新カテゴリー 「スロースタイル旅館」の誕生(2ページ目)

一泊から滞在へ。豊かな日常を脱して、大人の休日を愉しめる”スロースタイル”の温泉旅館が05年誕生します。

井門 隆夫

執筆者:井門 隆夫

旅館ガイド

平成16年冬 あかん鶴雅別荘「鄙の座」 誕生

鄙の座
68室の観光旅館が、25室の鄙の座に生まれ変わった。
マリモのふるさとであり、アイヌ伝説が根付く北海道・阿寒湖。
平成16年冬、新しいタイプの旅館が産声をあげました。「鄙の座」。
過去に閉鎖された68室の阿寒観光ホテルが、25室の新しい宿として現代に蘇りました。
この宿を経営するのは、道内でも屈指の評判を誇る「あかん遊久の里 鶴雅」。

鄙の座の客間
全室に露天風呂とマッサージチェアを備える和室スイートスタイルの客間。
3室分で1室を造った全客室に、オーディオやマッサージチェア、露天風呂が付きます。好きな音楽を聴きながら、暖炉にあたり、露天風呂で森の風に吹かれ、マッサージチェアでまどろむだけで、ゆうに半日は過ぎていきそうです。
食事は、料理茶屋で、北海道のふるさと料理。オホーツク塩の塩蔵を館内に持ち、天然塩で味付けた地の魚介と旬の野菜、そして専属のパティシエのデザートでもてなされます。

鄙の座の料理
地の旬のものを手塩にかけて料理した「阿寒キュイジーヌ」。
鄙の座のココロは、忙しいけれど経済的にはゆとりがある戦後生まれの現代人が、ときには休暇を取って、滞在しに来て欲しい。そんな、現代版「こころの湯治」場として、連泊・滞在を意識してハード・ソフトを造りあげました。
しかし、一泊二食で約3~4万円と安くはありません。でも通常の旅館に滞在する時間(寝ている時間を除く)を8時間とすると、連泊の場合は18時間。温泉旅館の場合の妥当な価格感度を一時間当り1,500~2,000円とするならば、時間消費できる大人なら決して高い買い物ではないのです。

鄙の座の土間
懐かしい色と香りの土間から奥に続く鄙の座。土間にはコンシュルジュデスクがある。
館内には、ゆったりしたソファのある書庫、たっぷり汗の出る点紋石岩盤浴の付いた大浴場、足湯のあるバーラウンジ、と滞在してこそ楽しめるパブリックも充実。晴れた日には、一歩外に出ると、小動物も顔を出す阿寒の森が広がっています。
そして、平成17年夏。いよいよ鄙の座に勝るとも劣らないスロースタイルリゾートが軽井沢に出現します。現代生活者が大切にする健康と環境、最近の言葉でいうLOHAS(Lifestyles of Health & Sustainability)を初めて意識した宿。その概要は、次ページ
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