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温泉へ一人旅するときのコツとおすすめ旅館(3ページ目)

一度は行きたい温泉一人旅。一人旅のコツ、一人旅OKの温泉旅館、おすすめコースなどをご紹介します。今年こそ「ひとり旅」に挑戦!

井門 隆夫

執筆者:井門 隆夫

旅館ガイド

■ 私のおすすめエリア

では、前頁までのサイト情報も参考にしつつ、私が一人旅に行くとしておすすめエリアのモデルコースをご紹介しましょう。私のおすすめエリアは「信州」です。

【1日目】

まずは、じっくりと濃い温泉に入って体を癒したい。それもうんと人里離れた宿に泊まりたい。そんな思いをかなえてくれるのが、小諸の高峰温泉。空いている限り一人旅OKです。冬は雪上車に乗っていく厳冬の世界だけど、厚着をしていけば女性でも大丈夫。ランプや暖炉の火が暖かな湯治宿で、まずは俗世界の垢を落としましょう。体力があれば、翌日はアドリブでクロスカントリースキー講習(冬)やミニハイキング(春~秋)に挑戦。

【2日目】

山から下りてきて、なんとなくゆっくり部屋で本でも読みたい。そんな気持ちを後押ししてくれるのが島崎藤村ゆかりの中棚荘。名物「初恋りんご風呂」に何度も足を運んでいると日常の疲れが・・・。でも、一人だから読書はやめてうたた寝に変更なんてのも自由きまま。新館の平成館でもよいですが、レトロな大正館もおすすめです。この宿は通年一人旅OK。2名料金に1,000円だけ加算の良心的なお宿です。

【3日目】

さて、今日はぶらぶらと散歩。上田からローカル電車に乗って「信州の鎌倉」別所温泉に行くのもよし、名湯鹿教湯温泉で日帰り入浴するのもよし(いずれの温泉も一人旅での宿泊可能)、一生に一度は善光寺参りもいいでしょう(門前には宿坊もあります)。ちょうど2003年春は七年に一度のご本尊ご開帳に当たります。そして今日の宿は、長野電鉄に乗って行く終点、湯田中温泉の老舗よろづや別館「湯楽庵」。大正浪漫の本館に隣接した鉄筋の宿ですが、目の前にある、文化財級の桃山風呂など本館の施設も利用可能で、一人旅プランも8,000円でお得です!

【4日目】

湯田中温泉を満喫したら、長野電鉄で「小布施」へ。町並修景事業や葛飾北斎、栗の町で有名です。
そして、一人旅最終泊は城下町、松本へ。今日の宿は浅間温泉ホテル玉之湯。いつでも全室一人旅OKのとても良心的なお宿です。和室もいいけど、でも、まあ予算の都合上、洋室でも充分かな。とりわけ夜の「湯上がりコンサート」はぜひお聞き逃しなく。
※06年1月~3月まで玉之湯は改装中。それなら、同じ浅間温泉で、大正期の木造をそのまま残す掛け流し源泉宿「「目の湯」も素敵です。

【5日目】

玉之湯に宿泊した朝は、フロントで鍵を借り、宿の5階にある貸切露天風呂「ぽっかり天の湯」に挑戦(冬は入るまでが寒いけど)。流れゆく雲を見ながら、5日間でずいぶん自分自身をみつめられ、いろんな人に出会い、体もリフレッシュできたなあと実感。今日は、宿で紹介された松本のB級グルメを食べて帰るとしましょう。おっと国宝松本城にも上ってきましょうか。

皆さんも、思い立ったら一人旅。いかがですか!
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