バジルの育て方!バジルの香りは王様の香り⁉
イタリアンで人気のバジル
バジルが有名になったのは、イタリアンが注目されるようになってからのつい最近のような気がしますが、実は古くから私たちの生活とともにあったハーブなんですね。さわやかなバジルの芳香は、パスタやトマト料理にピッタリ!殺菌作用、消化促進作用もあるので、お腹をこわしやすい季節もバジルで乗り切りましょう!
バジルのデータ
バジルの種類
バジルには、- もっとも一般的なバジル「スイートバジル」
- 矮性でコンパクトに育つ「ブッシュバジル」
- 赤紫の葉を持つ「ダークオパール」
- レモンに似た香りの「レモンバジル」
- シナモンに似た香りの「シナモンバジル」
このうちスパイスとして一般的に使われるのは、「スイートバジル」と「ブッシュバジル」になります。
バジルの種からの育て方
スイートバジルの種 |
バジルは、湿り気のある肥えた土を好みます。気候が充分に暖かくなってから庭にまき床を作り直まきする場合は、種まきの一週間くらい前までに堆肥・腐葉土をすきこんでおきましょう。なお、低温注意報が出たり、遅霜のおそれがあるようなときは、屋内に取り込んであげましょう。
プラグトレイにまいたバジルの発芽 |
なお、間引いた芽もお料理に使えるので、捨てないで利用しましょう。また、草丈が15センチくらいまで伸びたら、芽先を摘んで脇芽を出させましょう。これを繰り返すことで枝数が増えていきますよ。
苗から育てる
ポット苗からなら、もっと簡単に育てられる |
初めは茎がヒョロンと一本だけのバジルも、芽を摘んで脇芽を増やしていく事でどんどん茂りますから、株と株の間は最低でも15センチくらいはあけておきましょう。プランターに植える場合は、よく根が張るよう少し大きめのプランターにします。
バジルの水やりと肥料のあげ方
バジルは夏の暑さにも強いハーブですが、乾燥は苦手です。水やりは鉢土が乾いてきたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりとあげましょう。庭植えの場合、通常水やりの必要はありませんが、ひどく乾燥が続くようなときは我慢させずに水をあげましょう。乾燥防止に、株元をマルチングするのも一つの手です。栄養は足りている? |
なお、水やりを繰り返しているうちに、土が目減りしてくることがあります。そんな時は、株元に土を足してあげましょう。株元に土を寄せてあげると、埋まった茎からも根が出てきて、しっかりした大きな株になります。
バジルの病虫害
バジルのように独特の香りがあるハーブでも、まれに病気になったりアブラムシやアオムシがつくことがあります。最終的には収穫して口に入れるものなので薬品は使わずに、アオムシは見つけたらすぐに割り箸などを使って捕殺します。アブラムシには牛乳スプレーが効きますが、噴射ノズルを使って水圧で吹き飛ばすのがもっとも手軽でしょう。病気では、急に枝先がしおれて腐ったようになる軟腐病にかかる場合があります。このような症状があらわれたら、株は焼却処分するか生ゴミとして処分します。細菌による病気なので、発生した場合は植えていた鉢土も新しくしましょう。
挿し芽で殖やす
バジルは種まきだけでなく、挿し芽でも殖やすことができます。挿し穂にする茎は、枝先の方に4~5枚葉をつけてカットし、湿らせた挿し芽用土(小粒の赤玉土でもOK)に挿します。これを半日陰の場所に置き、根がでるまでは土を乾かさないように管理します。1~2週間して、枝を触ってもグラつかないようなら根が出ている証拠です。根を切らないように注意しながら、ポットに植え替えましょう。もっと簡単な方法として、カットした茎を水の入ったコップに挿しておくだけ!という手もあります。これなら根が出てくるのが見えるので、初心者さんでも安心ですね。充分根が出てきたのを確認したら、ポットに清潔な培養土を入れて苗に仕立てましょう。その後の管理は、普通の苗と同じになります。
バジルを収穫しよう!
バジルの花 |
たくさん収穫できたときは、香りは弱くなってしまいますが乾燥保存も可能です。手軽な保存方法としては、冷凍する、ビネガーやオイルに漬け込む、というのが一般的です。ちょっと一手間かけて、バジルペースト(ジェノベーゼ)を作っておくのも良いですね。また、塩漬けという方法もありますので、是非お試しあれ!
もちろんお料理だけでなく、ティーやハーブバスにも利用できますので、是非あなたのお庭でもバジルを育ててみてください!
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