小動物/小さなペット関連情報

動物愛護団体を探すための4つのステップ-1(2ページ目)

自分が活動する動物愛護団体を選ぶため、また、募金活動などに参加するときに金銭的な問題がなく、気持ちよく参加および活動できる愛護団体を選ぶために必要な4つのステップ+おまけを実例をまじえて紹介します。

執筆者:村田 亜衣

収支決算書をチェック

団体の規模にもより用意している資料は変わってくると思いますが、必ず請求して欲しいのが「収支決算書」です。収支決算書、またはそれに変わるお金の出入りがわかる書類を持っていない団体というのは、金銭面で怪しい団体であるおそれがあります。

十数年前のことになりますが、私は、当時住んでいた場所の近くで活動をしていた犬の愛護団体さんに資料を請求したことがあります。会の案内資料だけが送られてきたので、金銭面がわかる資料を再請求したところ、「後ほど送ります」と言われたまま送られてきませんでした。

私が問い合わせをした数年後に、この犬の愛護団体の主催者さんは敷地の広い、大きなおうちに引っ越されました。「犬をもっと保護するため」とのことでしたが、主催者さんはいつの間にか仕事を辞めており、団体のお金でそれ以前よりも大きなお屋敷で犬と暮らすようになっていたのです。

この頃には私もいろいろな情報を得る術を身に付けていましたので、この団体の収入が主催者さん個人の収入として使われていることを聞いていました。また、それ以外にもこの主催者さんのいろいろな情報を耳にしており、問い合わせをしたときに参加していなくて良かった、と思ったものです。

たった紙切れ1枚の収支決算書を請求したおかげで、私は愛護活動という名のもとにこの主催者の利益を稼ぐための活動をしている団体に参加しないで済みました。

これ以来、活動の場を探している方には、活動案内だけでなく、収支決算書も請求するように私はアドバイスしています。みなさんも、気になる愛護団体があっても参加する前に資料を請求し、信じられる団体かどうかチェックするようにしてください。そして、気になるところがあったら納得できるまで質問するようにしてください。

可能ならば役員名簿や規約もチェック

個人情報であることを考えると請求しても見せてもらえない気がするのですが、もし可能でしたら、愛護団体の役員名簿も見せてもらうといいでしょう。決算書の上では問題なく見えても、同じ人が何年も同じ立場をしている団体というのは、活動費を着服されやすくなっているおそれがあります。

名目上は問題なく見える支出項目の内訳に役員さんのお手当てが数百万入っていた、なんて団体がありました。この団体の場合は、個人の着服で団体も被害者だったのですが、このように、収支決算書はしっかり見えても団体の中の個人が悪事をしていることもあるんです。もし見せてもらえるならば役員名簿を見せてもらい、役員の方が何年間ぐらい役員をしていらっしゃるのか確認しましょう。

会員向けの規約を作っている団体もありますので、もしあるならば規約も見せてもらいましょう。でも、名簿同様、会員になってからでないと見ることができないものかもしれませんので、見れない場合には、会員になってから忘れずにチェックしてみてください。
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