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野良猫から地域猫へ 猫とヒトとの豊かな共存の為に(3ページ目)

猫を介して人と人とに諍いが起きる事があります。猫とヒトとが共存して行くには何が必要なのか、猫嫌いの方にも読んで欲しいです。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

■野良猫から地域猫へ



野良猫の場合、可哀想だからと餌をあげたい人とそんな事するから猫が居着いてしまうのだからやめてくれ、という人とで対立になっているケースがよくあります。
猫が居着いたら何故困るのでしょうか?
1)糞尿をされて臭い 2)どんどん子猫が増えて猫だらけになってしまう 3)お腹が空くとゴミを荒らされる などがその主な原因です。
「猫を居着かせないでくれ」と言ってる人も、鬼ではありません。自分にとって迷惑であるから、こういう意見を言わざるを得なくなっているのです。
それならば、こういった「迷惑と思う原因」を取り除いて行けば、餌を与えてもいい事にならないでしょうか。
この考え方が「地域猫」です。
つまり、地域毎に猫が好きな方たちでボランティアグループを作り、餌やりはもちろん、やった餌の片づけ、糞尿の始末をして、繁殖制限手術を受けさせて、なおかつ、近隣の人にこうやって飼うのでいじめないで欲しい、一代限りなのでいさせてやってくれと説得をします。

日本にはイリオモテヤマネコ以外に自然発生した、いわゆる野性の猫はいません。
今、町内を歩いている猫は外飼いの猫か、元々(その子の前の代か、何代前か分からないけれど)は飼い猫で捨てられた猫です。
やみくもに餌をやるな、と言うのではなく「餌をやるのなら片づけもきちんとして、糞尿の始末もして子供が出来ない様に手術もしてくれ」と言う方が言う方としても気持ちがいいのではないでしょうか。
また、「可哀想だから餌をあげたい」人も、感傷的にその場しのぎで猫に餌を与え、その片づけすらもせずに立ち去るのであれば、それがそこに居る猫の首を絞めている事になる事も忘れてはいけません。

ちなみに、現状、この手の事で悩んでいる事がある方は「NPOねこだすけ」にご相談ください。何がしかの力になってくれる筈です。
NPOねこだすけのホームページ

年中水をかけられたり追い立てられたりする「野良猫」ではなく、誰に臆する事もなくひなたぼっこの出来る「地域猫」として、生涯を終えられる様にほんの少しの優しさを人間が持てると猫とヒトとの関係は今よりも、もっと暖かくて素晴らしいものになると思うのですが。

■関連リンク:[ペット(猫)] リンク集 > 「地域猫」
□Special Thanks:Cats and Dogs Cafe(文内の写真は全てこちらからお借りしました)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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