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リタイアメント・ビザの最新情報 vol.2 マレーシアでおいしい生活!(2ページ目)

ここ数年、マレーシアへ現地視察に訪れるリタイアリーが増加。物価が低く、多民族国家ゆえの豊かさが人気の秘訣のようです。マレーシア・マイセカンドホームプログラムとよばれる、年齢制限なしのビザを紹介します。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

マレーシア・マイ・セカンドホーム・プログラム

マレーシアは査証相互免除国なので、3ヵ月以内の滞在であればビザなし(ただしパスポートの残存期間が6ヵ月+滞在日数以上)で滞在ができます。
ピンクモスク
街のあちらこちらにモスクがある  多民族国家だけにさまざまな宗教が共存している

それに対し「マレーシア・マイ・セカンドホーム・プログラム」は、5年間の滞在が許可され、延長更新も可能。さらに、何度でも出入国が可能なマルチプル・エントリービザなので、日本との往き来も不自由ありません。

気になる財政条件ですが、50歳以上と未満とでは、現地指定銀行に預ける定期預金の額が異なります。

生活費の先行投資は? ズバリ450万円!

50歳以上で、単身の場合は、10万リンギット(約300万円)以上の定期預金、もしくは月額7000リンギット(約21万円)以上の所得証明が必要です。
夫婦ふたりの場合は、定期預金15万リンギット(約450万円)・所得証明1万リンギット(約30万円)以上となりますから、ひとり当たりが軽減されます。

これが50歳未満の場合、定期預金と所得証明の両方を提示しなくてはなりません。子どもを同伴した場合は、18歳以上の場合、ひとりにつき定期預金10万リンギットが必要です。(18歳未満は預金不要。ただし学生であれば、学生ビザを取得すること。)

いずれにしても銀行に預けた定期預金は、適用期間中の解約や引き出しができないので注意してください。
さらに、現地医療機関での健康診断書、現地医療保険の加入、スポンサーとよばれる身元保証人による申請手続といった条件が付されています。

ちなみに昨年、現地移民局高官と意見を交わした際、(完全帰国時には)預けたお金を円貨に換えて日本に持ち帰ることができるのか?、とたずねたところ、「OK」という回答。リタイアメント・ビザ制度を有する他国では、一度預けた保証金を日本へ持ち出すことができない国もあるので、その点は安心です。

現在のマレーシアでの定期預金金利は4%台。5年間預ければ、けっこうな利息がつきます。ましてや生活費は日本の半分以下! 
マレーシアで悠々生活をしながらお金が貯まるなんて、まさにパラダイス。マレーシア・マイ・セカンドホーム・プログラムは、いわば「生活費の先行投資」ともいえるのです。

【関連リンク集】
マレーシア・マイ・セカンドホーム・プログラム(マレーシア州政府観光局)
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