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アフタヌーンティーの基本をマスター(4ページ目)

アフタヌーンティーの基本をマスターして、家族や友人と素敵なお茶の時間を楽しみましょう。今回は、フォーシーズンズホテル椿山荘 東京のアフタヌーンティーとティーマナーもご紹介いたします。

執筆者:長谷川 貴子

英国のアフタヌーンティーについて

19世紀半ば、英国の貴婦人たちは、昼食はごく軽く、夕食の時間が8~9時と遅いので、4時や5時頃になると空腹に悩まされました。そのなかの一人、アンナ・マリア・ベッドフォード公爵婦人は、ティーとケーキ、パンなどをいただくと空腹が解消され元気になったことから、以後彼女の毎日の習慣となりました。また、お茶に友人をお招きしました。この公爵婦人のティーは友人たちの間で評判になり、お互いを招いての優雅なティーパーティとなりました。その後次第に多くの貴族の館でも開かれるようになり、ティーパーティは社交の場となりました。

また、女主人が自らお茶を入れてサービスします。アフタヌーンティーパーティはパーティの中でも格式の高いランクとみなされ、パーティに招待されることは名誉なこととなります。英国では、アフタヌーンティーは、日本の午後3時よりも遅い、3時半~4時頃からはじまり5時にかけていただくのが一般的ですが、旅行客が多いホテルなどでは、3時からアフタヌーンティーをいただけるところもあります。英国を旅行される方は、是非お楽しみいただきたいと思います。


英国のアフタヌーンティーとハイティーの違い

アフタヌーンティー(Afternoon tea)は、上記のような英国の貴婦人や富裕層の人々が遅い夕食の前に楽しみましたが、ハイティー(High tea)は、もともとは、スコットランドの労働者階級の夕食を兼ねたお茶の時間のことを指したものです。夕食を兼ねているため、食事用のテーブルを使い、夕食の肉や魚の料理、チーズ、アルコールも出されました。現在、シンガポールや香港、日本のホテルなどで、おしゃれなハイティーをいただくことができます。これは、もともとの夕食を兼ねたハイティーとは異なり、本来の英国のアフタヌーンティーをベースに一部では中国の飲茶などもアレンジして独自のハイティーをつくっています。


取材協力:フォーシーズンズホテル椿山荘 東京
ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」


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