炊きたてご飯を冷凍保存・解凍する方法
毎日お米を研ぐのが大変……というときは、無理せず、まとめて炊いて、冷凍保存し、電子レンジで炊きたての味を再現しましょう! もちろん、ポイントをおさえることが肝心です。上手な冷凍保存のタイミング・仕方や、ラップでの包み方など、冷凍&解凍の仕方のポイントをお伝えします。
炊きたてご飯は「冷凍保存」がおいしい!
ご飯は、炊飯器や冷蔵室で保温するより、冷凍したほうがおいしく保存できます。ご飯の老化が一番進む、つまり、味が落ちやすいのが、「ご飯自身の温度が2℃~3℃のとき」「水分含有量が30~60%のとき」。ご飯が老化すると、粘度が減少してパサパサになりますので、その状態になりやすい冷蔵庫はご飯の保存が苦手といえます。また、炊飯ジャーの長時間保温も、ご飯が不味くなるモト。お米は長時間加熱するとでんぷん化しやすくなり、その結果、糊化した膜が内釜にはりついたり、色が黄色くなったり、臭いがついたりします。もちろん乾燥もすすみます!これら炊き立てご飯の劣化を防ぐためには「急速冷凍で脱水状態にする」のがベストなのです。
ご飯を冷凍するタイミング・ラップの包み方
炊きたてご飯の、上手な冷凍保存のコツは、おいしさを閉じ込めること、そして、解凍しやすい形にすることです。
・味が落ちる前にラップをする
炊けたら早いうちにラップで包むことで、保温による劣化を防ぎます。1膳分の量を平たくして包むと、冷凍も解凍もスムーズ。
・素早く中まで凍らせる
包んだご飯は、冷凍庫の他の食品を傷めないよう、あら熱がとれてから入れます。そのとき、アルミトレーやアルミホイルを敷いておくと、冷凍時間を短縮できます(金属トレーの中でも一番冷えやすいアルミ素材がおすすめ)。
"ひとり暮らしの楽しみ方"ガイド河野さんの記事「美味しいご飯の冷凍保存術」で、いろんな食材の上手なフリージングについて紹介されていますので、そちらもどうぞ。
ご飯の上手な解凍の仕方
ご飯の上手な解凍のコツは、温度や湿度の"老化危険ゾーン"を一気に&均一に、通過することです。・凍ったまま、加熱する
電子レンジが一番得意なワザですね! 加熱のときにラップをするかどうかは、ご飯の柔らかさ(水分含有量)で判断します。「電子レンジで加熱するとべチャッとなってうまくいかない」という方は、ラップをはずして。柔らかめに炊いたご飯は特に、ラップ無しの方がおいしく仕上がります。
・加熱ムラをふせぐ
電子レンジの加熱ムラを防ぐためには、冷凍ご飯の下に割り箸2本で足を作っておいたり、すのこ付きレンジ容器を使ったりして、下からの加熱もうながします。
抜ける手は抜いて、押さえるコツはビシッと押さえて、明日も家族においしいご飯を食べさせてあげましょう!
【関連記事】