癒しの旅/東京の癒しの旅

大正モダンの非公開邸宅で癒しのひとときを(3ページ目)

今回は、知る人ぞ知る都内の穴場スポットをご紹介。期間限定、週末だけ開く門の先に、大正モダンの佇まいと、むせ返るような若々しい緑が待っている、素敵な場所ですよ。

執筆者:本多 美也子


戦火を免れた2棟の建物がたどった歴史

晩香廬は内部も外部も繊細なデザインが見所。
大正期の建築がそのまま見学できる晩香廬と青淵文庫。このふたつの建物は渋沢栄一の広大な本邸「曖依村荘(あいいそんそう)」の一角にありました。日本家屋と洋館からなる本邸や、茶席・無心庵などいくつもの建物があり、建物の周囲はこれまた広い庭でした。
しかし、昭和20(1945)年4月の米空軍の空襲により、そのほとんどを焼失。わずかに残った建物が、晩香廬と青淵文庫なのです。

渋沢栄一の91年の人生の、主要な時間を過ごした邸宅の香りが残る2つの建物。
都内にありながら、少し遠くに来たような、ゆるやかな時間の流れにたゆたう、切なさも感じさせるスポットです。

<データ>
■晩香廬と青淵文庫 公開期間:2006年3月4日~2007年5月6日の土・日・祝日のみ
■公開時間:12時30分~15時45分 ★短いので要注意
■料金:300円(渋沢史料館とあわせて) 
■住所:東京都北区西ヶ原2-16-1
■電話:03・3910・0005(渋沢史料館)
■サイト:渋沢史料館
★渋沢史料館には渋沢栄一の足跡をたどる展示のほか、緑の庭園を見渡す癒しコーナーもあり。建物とあわせて見学したい。
また、飛鳥山公園内には北区飛鳥山博物館紙の博物館もあるので、博物館めぐりを愉しむのもいい。


<関連リンク>
東京(東京ガイド)
ステンドグラス物語1 神の光、癒しの光(照明ガイド)
東京都北区・越後屋探訪記 王子のタヌキそば(そばガイド)
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます