航空券/航空券関連情報

ミュンヘン空港探訪記(2ページ目)

利用者は年間約3,000万人にも達し、訪れる人たちから「とても使いやすい」と評判のドイツ・ミュンヘン空港を、最近実際に歩いてみました。写真を中心に報告します。

執筆者:秋本 俊二

新生活スタイルやビジネスシーンを演出
2014年にはリニアの開通も決定


ターミナルに隣接する9階建ての駐車スペースは、6,800台が収容可能。ファーストクラスの利用者は、車を止める前に道路側に設置されたチェックインスペースで搭乗手続きを終え、そこで荷物も預けられます。駐車場からターミナルまで荷物を引きずる必要はありません。2007年8月には新しいファーストクラス・ラウンジもオープンし、最先端の快適な施設でのサービス提供が可能になりました。

空港内には、セキュリティエリアの内と外に計150の店舗が建ち並び、出発までの時間をカフェで過ごしたりショッピングに費やす利用客も多い。またターミナル1とターミナル2をつなぐ中央エリアは、ビジネスや生活、娯楽の場として機能。空港内の自家醸造所でつくったビールを味わえるレストラン「エアブロイ(Airbräu)」は、世界各国からの旅行者などでいつも賑わっています。

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2014年には空港と中央駅間に「トランスラピッド・マグレブ(リニアモーターカー)」が開通し、市中心部からのアクセス時間がわずか10分に短縮されます

同エリア内では整形外科医院なども開業し、中東方面から美容整形手術を受けに来る女性も多いそうです。

「各国からのアクセスが良く、週末に来て手術を受けて1泊程度で帰っていけるから、自分の国の人たちに成形手術をしたことを知られずに済むんですよ」

空港関係者がそう説明してくれました。ほかに会議施設なども充実。各国企業の支店・支社のスタッフがミュンヘン空港に集い、ここでミーティングを開催して、再びそれぞれの国に戻っていく──そんな新しいビジネスシーンも演出しています。

ミュンヘン空港へは現在、約30キロ離れたミュンヘン中央駅から、鉄道と高速道路で結ばれています。所要時間は30~40分。2014年には空港と中央駅間に「トランスラピッド・マグレブ(リニアモーターカー)」の開通も決まりました。開通後は市中心部からのアクセス時間がわずか10分に短縮され、ますます身近な空港になるでしょう。


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