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Facebookの生き残りに残された道は?(3ページ目)

今、アメリカのSNSにおいて、大きな変動が起きています。それはSNSに限らず、今後のネットサービスにおいても大きな変革となる可能性をも秘めています。今回はそんなアメリカのSNSの今を見ていきます。

水上 浩一

執筆者:水上 浩一

インターネットサービスガイド

Facebookもプラットフォームを他のSNSへ公開

beboはFacebookの救世主となれるか?
beboはFacebookの救世主となれるか?
ユーザーやマスコミなどから猛反発を食ってしまったFacebook。このまま、GoogleのOpenSocialによって、衰退していってしまうのかと思われましたが、今月に入ってまたFacebookに追い風が吹き始めました。

米国時間、今月12日に英国、ニュージーランドなどで人気のSNS、「Bebo」が「Open Application Platform」を立ち上げ、同社のAPIを公開すると発表。そして同日、Facebookは公式ブログ上で、プラットフォームのコードを他のSNSにも開放すると発表しました。

Beboの「Open Application Platform」は、Facebook Platformが定義する標準を採用したものです。つまり、GoogleのOpenSocialが準備段階の今、既に10,000以上のアプリケーションを持つ、Facebookが先にFacebook上のアプリケーションを他のSNSでも利用できるようにしたということで、Beboはその第一弾となった訳です。

Facebook対Google。勝負は次なる展開へ

SNSにおいて、その存在感を出せずにいたGoogleがOpenSocialによって、一躍、SNSの中心的存在となりました。そしてOpenSocialには参加せず、孤立化したかに見えたFacebookは、Facebook Adsでの逆風があったものの、プラットフォームのコードを他のSNSに解放することによって、今、またGoogleに対し、優位に立っているかのように見えます。

ただ、Beboは来年中にはOpenSocialもサポートすると発表していることからも、必ずしもFacebookの断然的優位ということではなさそうです。つまり勝負の命運は、Googleはもちろん、Facebookも他のSNSやアプリケーションの開発者がどちらのプラットフォームを採択するか、そして当然ながら、ユーザーがどのSNSを支持するかにかかっています。

まだ準備段階であるOpenSocialがいつ立ち上がるか、そしてGoogleに次なる一手があるのか?来年以降、GoogleとFacebookの戦いにますます注目が集まりそうです。
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