コストコ再販店とは
最近テレビの情報番組でも取り上げられることが増えた「コストコ再販店」。コストコとは関係がない企業がコストコで仕入れてきた商品を販売している店舗のことで、年々店舗数が増えています。「近くでコストコの商品を買えるようになった」という人もいるのではないでしょうか。会員制であるコストコへの入店には年会費(2024年現在、税込4840円)の支払いが必要ですが、コストコ再販店ではその年会費を払うことなくコストコ商品を買えるため、人気となっています。
コストコ商品を再販してもいいの?
他社の商品を購入して自社(個人の場合も)で売るという行為は、時と場合によっては「転売ヤー」と呼ばれることもあります。コストコ再販店は問題ないのか? と疑問に思う人もいるでしょう。そこはご安心を。コストコは一般の人も会員になれば購入できる小売店であると同時に、その名に冠している通り「ホールセール(wholesale)=卸売り」でもあるため、再販店に関しては仕入れという扱いになり、問題はありません。
実は20年以上前からあるコストコ再販店
近年メディアで注目を集めているコストコ再販店ですが、実は20年以上前から存在していました。惜しまれつつも2024年3月末に閉店となったコストコ専門のオンラインショップ「Costcost21」は24年続いたそうです。コストコの日本初上陸は1999年、つまり25年前なので、上陸後すぐにできた再販店ということですね。また、「毎週◯曜日はコストコ商品を販売します」とスーパーの一角などで再販をしている店も10年以上前から見かけましたし、楽天市場内にもコストコ商品を専門に取り扱っている店もありました。
コストコ再販店はおトクなのか
コストコの店舗に入るには、前述のとおり年会費がかかります。コストコ再販店は年会費不要で買い物ができますが、代わりに商品価格は平均して2~3割ほどコストコよりも高くなっています。そのためコストコ再販店の利用がおトクになるかどうかは、コストコの店舗に頻繁に行けるか否かというところにかかってくるのではないでしょうか。1年に1回しか行けないようであったり、行ったとしてもあまり量を買わないなどであったりすると、結果的に割高になってしまいます。
また、コストコには公式オンラインショップがあります。会員であれば利用できますが、全ての商品単価に送料が含まれていて、店舗での販売価格と比較すると0.5~3割ほど高くなっています。楽天市場内のコストコ再販店であれば、3980円以上の購入で送料が無料になる店も多いので、同じ商品を購入しても場合によっては再販店のほうがおトクというケースもあります。 またコストコ再販店のもう1つの魅力は、コストコ店舗では大きな単位でしか買えないものを小分けして販売している店舗もあるという点です。
コストコで人気の36個入りのディナーロールを6個単位などで売っている店もあり、一般家庭でも買いやすくなります。同様に巨大なチーズケーキやティラミスなどを4分の1や8分の1のサイズで売っている店もあるので、この大きさなら買ってもいいかなと思う人もいるのではないでしょうか。
コストコ再販店2024年の傾向
ネットショップや、スーパーやホームセンターの一角など、さまざまな形態のあるコストコ再販店。最近話題になっていたのは、東急百貨店にコストコ再販店が入ったというニュースです。2024年3月、コストコ再販店としては有名な「stockmart(ストックマート)」が東急百貨店の吉祥寺店にオープンしました。百貨店の中にコストコ再販店というのは今までになかった形態です。また「駅ナカコストコ」も話題になっています。「BOPISTA(ボピスタ)」は、西武鉄道が2021年から3年にわたり実証実験をしていたスマートロッカーを利用したコストコなどの商品を販売するシステムです。
ネットで注文した商品を、駅ナカなどに設置してあるスマートロッカーで都合のいい時間に受け取ることができます。2024年4月に本格始動し、コストコの小分け商品も購入できることから、「駅ナカコストコ」とも呼ばれています(設置場所はBOPISTAの公式サイトに掲載されています)。
これ以外にもUber Eatsなどのデリバリーでコストコ商品を購入できたり、ユニディのようなホームセンターにもコストココーナーがあったり、小さなカフェでコストコ商品を扱っていたりと、さまざまな形態で広がりつつあるコストコ商品。
お近くにコストコがない人は、一度コストコ再販店を利用してみてはいかがでしょうか。