おすすめ車窓ベストポイント(2ページ目)

東北の車窓から

観光列車「リゾートしらかみ」が走る五能線がオススメだ。あるときは断崖絶壁から見下ろす日本海が、さらに進めば、穴ぼこが一杯あいた奇妙な岩でできた海岸ぎりぎりの所を走る。最後は岩木山を望みながらりんご畑の中を行く変化に富んだ旅が楽しめる。

他には、羽越本線から眺める笹川流れと呼ばれる大小の奇岩が屹立する海岸線が必見だ。観光列車「きらきらうえつ」の上り列車車内で利き酒セットを購入し、日本海に沈みゆく夕陽を眺めると、至福の時が過ぎていく。

山形新幹線の車窓から見た板谷峠の雪景色

手軽に絶景を楽しみたいなら、山形新幹線の板谷峠（福島～米沢）、秋田新幹線の雫石～田沢湖間の渓谷は、東京から乗り換えなしで行ける上に本数も多いので便利だ。しかも見ごたえがある車窓だから、万人に薦められるだろう。  

関東甲信越の車窓から

八ヶ岳に抱かれた小海線の車窓がいい。小淵沢を出るとすぐに八ヶ岳を望みながら大カーヴを走りつつ高度を上げていく。清里～野辺山間では鉄道最高地点を通過し、高原の爽やかな風を感じつつ進む。

小田急ロマンスカーから眺めた富士山。新松田付近で綺麗に見えた

日本一の山・富士山を眺める車窓の旅も面白い。小田急ロマンスカー、御殿場線、東海道本線、身延線、そして甲府から中央本線で都内へ戻るぐるり一周の旅だが、駿河で見る富士、甲斐で見る富士、同じ富士でも角度によって表情を変える。

東海・北陸の車窓から

名古屋発の特急「ひだ」は景勝区間の多い列車だ

ズバリ高山本線がいい。川沿いに走る路線で、鵜沼の先で木曽川の「日本ライン」と呼ばれる景観、飛騨川の険しい渓谷美の「飛水峡」や「中山七里」、高山から先に行くと宮川、神通川と続く山間の風景が見飽きない。温泉地の下呂や高山で途中下車しながらのんびり進みたい。