夫婦関係/夫婦円満のコツ

片付けない夫の心理……タイプ別「だんな様操縦法」

どんなに素敵な片付けテクニックでも、実行するのは妻のみでは、望んだ効果は得られません。特に、片付けない夫だと、夫の協力なしには状況の改善は困難です。そこで今回は、だんな様の心理をうまく利用した「家の中が片付く方法」を伝授しましょう。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

片付けない夫の心理……家の中を効率的に片付けよう!

片付けない夫の心理……タイプ別「だんな様操縦法」

理想はこんな片付いたリビングなんだけど……

「家の中が片付かない」「探しているものがすぐに見つからない」といったお悩みは、多くの妻の皆様がお持ちでしょう。オールアバウトの中にも片付け術のプロの方々がたくさんいらっしゃるのは、「家の中を片付ける方法」に関心の高い方が多いことの裏付けなのではないでしょうか。

ただ、どんなに素敵な片付けテクニックでも、実行するのは妻のみでは、望んだ効果は得られません。特にだんな様の協力なしには、状況の改善は困難です。そこで今回は、だんな様の心理をうまく利用した「家の中が片付く方法」を伝授しましょう。
 

<目次>
 

夫はなぜ、片づけてくれないの?

夫はなぜ、片付けに協力してくれないの?

夫はなぜ、片付けに協力してくれないの?

最初に「なぜ男性は家の中で物を使ったものを片づけないのか?」という点を、夫側の心理から考えてみましょう。

大前提として言えるのは、だんな様にとって、自宅は自分の城です。そして自分は城の主です。会社では嫌な上司に気を使い、我慢をすることも多いけど、家に帰れば、実情はともかく、気持ち的には自分がナンバーワン! 家の中は自分のしたいようにできる場所と考えています。

また、外で色々と気を使って過ごしている分、家の中ではできるだけくつろいで、のんびり、だらだらしていたいと思っています。幼少の頃から、男の子はズボラで、汚なくてもへっちゃら系が多いのは事実です。

さらに、自分は城の主であるけど、管理者ではないと思っています。城の中に目を配り、心地よい暮らしができるよう采配する維持管理者は妻、と勝手に決め込んでいる人が少なくありません。

たとえ共働きであっても、自分は家事を「手伝う」というスタンスで、面倒な管理は妻にやってほしいと考えているのです。「手伝う」という言葉が平等ではない、一緒にやってこそ夫婦と考える妻が多い昨今ですが、まだまだ男性は「家事は手伝うもの」という感覚は抜けません。

このような、「家の中では面倒なことはやりたくない」という夫に対して、どのような対応をしていけばいいのでしょうか。

  • 「みんなで使う共有物を片付けない」
  • 「自分のものを片付けない」
この2つのシーンに分けて、考えてみましょう。
 

1:みんなで使う共有物を片付けない夫への処方箋

リモコン、はさみ、セロテープなど、家族みんなが使うものは、収納場所を決めて、全員がそのルールを守らないと、次に使おうとする人がすぐにそれを使えません。このような共有物を使う時、「片づけない夫」は、最初にどのような動きをするのでしょうか?

ーーーーーーーーーーーーーーー
【パターンA】
自分の目の前にないと、探そうとせず真っ先に「○○はどこにあるんだっけ?」と聞く→「片づける場所がわかってない」

【パターンB】
使いたいものの正しい収納場所をわかっていて、まずはそこに取りにいく→「片づける場所はわかってるけど戻さない」

【パターンC】
使いたいものがありそうだと自分が思っているところ(=正しい収納場所とは違うところ)を探す→「マイルールに基づき、別なところに片づけている」
ーーーーーーーーーーーーーーーー


皆様のだんな様は、どのパターンに当てはまりましたか? では次に、パターン別に、彼らの「操縦法」を考えていきましょう。
 

パターンAの夫が「片づけない」理由

このようなだんな様は、そもそも、家の中でどこに何があるのか、どこに何をしまうべきなのかというルールそのものを理解していない、覚えていない可能性があります。片付けようという意識があっても、どこに片付けたらいいかわからず、とりあえずその辺に放置しているのかもしれません。

そこで対策としては、引き出しに収納物名を書いたシールを貼ったり、リモコン入れとリモコンに同じシールを貼ったりなど、その物の「住所」をわかりやすく示してあげること。それによって戻す場所が明らかになり、使った後に元に戻してもらいやすくなります。
 

パターンBの夫が「片づけない」理由

妻が片付けてくれることを期待して、出しっぱなし

妻が片付けてくれることを期待して、出しっぱなし

このようなだんな様が何もしないのは、片づけなくても誰かが物を定位置に戻しておいてくれるからです。

使いたいものがある場所はわかっているので、迷わずそこに取りにいきます。そしてその場所には、必要なものがいつもちゃんと戻っていて、だんな様は「欲しいものがない」という不便な思いをすることがありません。

自分が使いっぱなしであろうと、誰かが戻しておいてくれる、という意識が「誰かが片付けてくれるだろう」という甘えにつながり、「片づけること」の必要性を感じる機会がないのです。

そこで対策としては、周囲の人が正しい場所に戻してあげる、というのをやめることです。すると、だんな様が「定位置」に取りに行っても、そこにはない。「自分で片づけないとあとで困る」ということを身を持って体験させることで、片づけの必要性を認識してもらうことが可能です。
 

パターンCの夫が「片づけない」理由

このようなだんな様は、本人としては定位置とは違う場所に片付けているつもりになっているのです。「自分としてはここにしまった」ということを自覚しているので、その記憶をもとに定位置とは違う場所を探そうとするのです。

本人としては「放置」ではなく「片づけた」と思っている、でもそこが定位置ではないので、だんな様以外の人にとっては、それは「片づけていない状態」と同じであるところが、悲しいギャップです。

そこで対策としては、物をしまう「定位置」をできるだけ、だんな様が考えている場所に変更してあげることです。あるいは、「定位置」をできるだけ動線上に配置し、使ったり戻したりが無理なく、合理的にできる場所を、だんな様と一緒に決めましょう。すると、だんな様の「片づけた」という意識とのギャップをなくすことができます。
 

2:自分のものを片付けない夫への処方箋

「箱」を有効活用

「箱」を有効活用

本、CD、めがね、服、食べかけのお菓子など、だんな様個人の物がリビングに置きっぱなしなど「片付いていない」場合は、先ほどの共有物とは違う方法が有効です。

先ほどはそれぞれの物に置き場を作りましたが、今回の場合は、物ごとに定位置を作らず、「夫専用BOX」という、「全部1つにまとめる箱」を1つ用意することがポイントです。

共有物は全員が使うため、みんながわかるよう、物ごとに住所が必要でしたが、今回は使うのはだんな様だけ。従って、自分のものをあちこちに分散して戻すより、1カ所にまとまっていた方が楽です。探すときも、自分の物であればすべてそこを見ればいい、というシンプルなやり方なので簡単です。

個人の物を全部1カ所に入れてしまうことで、リビングなど共有スペースの片付けもすぐにできるというメリットもあり、妻の皆様にとってはストレス軽減にもつながりますね。

「片づけて!」と怒鳴ったり「これはここにしまって!」と指示だけしても、だんな様の心理や行動を踏まえたものでなければ、効果がありません。気持ちよくだんな様が動いてくれる操縦法で、片付かないイライラを解消しましょう。

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