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新型エスティマに試乗。オデッセイと比べてみると?

10年ぶりのマイナーチェンジを行ったエスティマに試乗。ガソリンエンジン車・ハイブリッド車ともに、使い勝手がどう変わったのかを見ていこう。また、ライバル車のホンダ・オデッセイとも比べてみた。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

マイナーチェンジを行ったエスティマに試乗

エスティマ

10年ぶりのマイナーチェンジを行ったエスティマ。今回はガソリンエンジン車、ハイブリッド車の両タイプを試してみる


10年ぶりのマイナーチェンジを行ったエスティマに試乗してみた。といっても内容は10年前とほとんど変わっていない。2.4リッター4気筒のガソリンエンジン車&2.4リッターのハイブリッド車というラインナップで(ハイブリッド車は4WDのみ)、販売台数の少なかった3.5リッターV6搭載モデルはカタログから落とされている。

エスティマのインテリア

インテリアも若干のデザイン変更あり。新規の購入者も古さは感じないだろう


一方、イメージチェンジしたエクステリア同様、インテリアも若干のデザイン変更や色合いを変えるなど、それなりに雰囲気が変わっている。そもそもエスティマのインテリアはシンプルでいながら個性的だった。従来型から乗り換えた人も、新規の購入を考えている人も古さを感じないだろう。白のインテリア、汚れるか?

ガソリンエンジン車には、アイドリングストップがない?

新しい技術は無いので早速試乗してみよう。まず2.4リッター170馬力の普通のガソリンエンジン車。Dレンジをセレクトしてアクセル踏むと、全くストレスなく走り出す。このエンジンでもパワー的な不満はない。ATも無段変速のCVTだから滑らか。新しさこそないが、かといって不満も無し。と思いながら信号で止まったら「あらら」。

何とイマドキのクルマとしては珍しくアイドリングストップが付いていない。信号待ち中もエンジンずっと回っている。「アイドリングストップは無いんですか?」と問うたら、そういったお客さんにはハイブリッドをすすめているそうな。確かにハイブリッドならアイドリングストップします。同じ装備内容だと100万円も高いですけど!

改良を加えたと説明された足回りも味見してみた。確かに10年前のエスティマと比べたらマイルドになっているかもしれないが、最近のクルマとして評価すると「普通」。これといって良くも無く、かといって古さも感じない。「もっと気の利いたことを書けないのか?」と思うだろうが、ファミレスのハンバーグの味の説明と同じで表現が難しい。

ライバル車のオデッセイと比べてみると

試乗していて感じたのは「私ならオデッセイを考えますね」。ボディサイズ“ほぼ”同じ。居住性では室内高のあるオデッセイ有利。3列目シートの使い勝手だって同等。搭載されるエンジンで言えば、ややパワフルなオデッセイ有利。ハイブリッド車の実用燃費比較も圧倒的にオデッセイの勝ち。普通エンジンのオデッセイはアイドリングストップが付く。

さらに自動ブレーキの性能だって歩行者を検知出来ない赤外線+カメラのエスティマより、歩行者も検知出来るレーダー+カメラのオデッセイがワンランク上。クルーズコントロールはオデッセイなら先行車追従タイプになる。使い勝手を示す最小回転半径するエスティマの5.9mに対しオデッセイ5.4mで取り回しが楽。

決定的なのは価格。同じ装備内容のグレードで比べれば、20万円くらいオデッセイの方が安い(自動ブレーキの性能差などは含めず)。ハイブリッド同士でも50万円くらいエスティマの方が高い(エスティマは4WDなのでその点を勘案すれば25万円差)。以上、メーカーの好き嫌い無いならオデッセイの方がお買い得感大。エスティマ好きであれば、大きな弱点もないのでどうぞ。

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