散歩/グルメ・行列・銭湯の散歩ルート

あなたは知っているだろうか、ナポリタンうどんを

ちょと不思議なメニュー「ナポリタンうどん」を食べ歩いてみた。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

初めて食べた「ナポリタンうどん」の衝撃!

以前、「浅草の観光客がほとんど行かないエリアを歩く」という記事で訪れた浅草の「食堂筑波」さんに再びやってきた。

庶民的な昭和な食堂だ

食堂 筑波 台東区浅草3丁目42-5

以前うかがったときはカツライスをいただいたのだが、実はそれ以外にも気になるメニューがあったからだ。それがこちら。
めちゃくちゃ気になるメニューだ

ナポリタン うどん 500円

「ナポリタンうどん」だ。壁のメニューをカメラで撮ってもいいか聞いてみたところ、快諾いただいた。ちなみにこれらのメニューは女性店主の手書きなのだそうだ。味のあるいい字だ。
昔のお店はみんな手書きだったね

壁一面に手書きのメニュー!

他と比べて、ナポリタンの文字が太いので、なんだかお勧めされている気がする。しかし、「うどん」の文字はそれにくらべると小さく、控えめだ。というわけで、ナポリタンを元気よく注文。お店のことも少しうかがうことができた。

創業は昭和22年。女性店主の親がこのお店を始めたのだそうだ。それまでは錦糸町にお店があったのだけれど、空襲で焼け出され、浅草の六区で屋台を引いてお金をためて、ここに店を出したのだそうだ。そんなお話をうかがっているうちにナポリタンうどんが出来上がった。
煮物の小鉢がうれしい

ナポリタンうどん 500円

ちょっとした煮物の小鉢がついている。こういうの、うれしいね。で、味のほうだが、想像していたのとは少々違った。たしかにケチャップ味の焼きうどんではあるのだけれど、ケチャップ味がどーんとくる感じではない。ほんのりというかんじ。そして、うどんのもちもちした食感がなかなかいい。うどんとケチャップ、合うね。

「ナポリタン、おいしいですね。しかし、珍しいメニューですね。この料理、どうやって生まれたんですか」と聞いてみた。「親がね、作ってくれてたんですよ。昔はスパゲティなんてなかなか手に入らなくて、うどんで作ってたんですよ」とのことだ。では、昔からこの食堂のメニューだったのでしょうか? 「そうじゃなくて、それは私がやるようになって、親の味を思い出して出すようになったんですよ。けっこう懐かしいっておっしゃるお客さん多いですよ」とのことだ。昔はけっこうポピュラーなメニューだったのだろうか。

あとからきた初老の男性客も「ナポリタン」とひとこと。人気のメニューなんだね。帰宅して、一般的なメニューかと検索してみたら、なんと「ナポリタンうどん定食」なるメニューを出しているお店があった。こりゃ行ってみなきゃ。

■食堂 筑波
台東区浅草3丁目42-5
11:00~21:00
定休日:日曜祝日

浅草駅からの道順はこちら→

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