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ED・勃起不全/ED・勃起不全 新着記事

EDは生活習慣病の水先案内人?

EDというと、意に反してペニスが思うように勃たない状態を思い浮かべる人が多いでしょう。確かにその通りですが、EDはペニス周りの細い血管に生じた動脈硬化症状でもあります。動脈硬化は主にNO(一酸化窒素)が減ることによって起こります。勃たないという自覚症状のあるEDは、心筋梗塞や脳梗塞など、動脈硬化が原因となる他の重い病気をいち早く知る手がかりにもなります。

提供:東和薬品

執筆者:All About 編集部

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ED(勃起不全)は簡単にいうと、性的刺激を受けてもペニスが性交可能な硬さを得られないか、性交の途中で萎えてしまう状態です。これは別の角度から見れば、男性が最もかかりやすい生活習慣病ともいえます。

よく知られるように、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などは代表的な生活習慣病です。これらに共通するのは、体内のNO(一酸化窒素)が減少して生じる動脈硬化を伴っていることが多いことです。つまり、EDは単に十分な勃起が得られないという状態を示すばかりでなく、ペニス周りの血管の病気のサインという一面もあります。

今回は、生活習慣病という視点でEDとの向き合い方を考えてみましょう。
 

血液に「サラサラ、ドロドロ」の区別はない

血液自体がサラサラ・ドロドロということではなく、通り道の問題

血液自体がサラサラ・ドロドロということではなく、通り道の問題

健康食品やサプリメントの宣伝文でよく使われるコピーに「血液サラサラ」や「血液ドロドロ」という表現があります。しかし本来、血液そのものにサラサラとドロドロの区別はありません。言うなれば血液は誰でもサラサラです。

血液の流れを決めるのは内壁、つまり血管の内側の状態です。内壁が滑らかであれば、血液はスムーズに流れます。しかし、内壁がなんらかの理由で傷つき凹凸ができると、血流は滞ります。ところどころで淀んだり、固まったりするのでうまく流れません。これがドロドロの状態に例えられるのです。

NOは神経から分泌されるほか、血管の内壁からも産生します。NOは血管内をきれいに保つはたらきがあります。そのおかげで血液はスムーズに流れます。しかし、NOが十分に産生されないと、さまざまな不都合が起こります。
 

勃起の維持に大きく関わるNOのはたらき

局部が緊張していればよい、というわけではありません

局部が緊張していればよい、というわけではありません

その最たるものが、勃起です。健康な男性は誰でも性的刺激を受けるとNOの作用でペニスの筋肉が緩み、海綿体に血液が流れ込みます。これが勃起の仕組みです。このように、NOは血管を広げるはたらきがあります。

しかし、NOの分泌量が少ないと血管は十分に広がらないので、ペニスは中途半端な状態になります。いったん勃起しても、その後に続くNOの分泌量が少ないと勃起の維持が難しくなります。これがEDです。

勃起は流れ込んだ血液でペニスが硬くなる現象なので、局部は張り詰めていると考えがちです。しかし、実際はペニスの筋肉や血管などが緩むことで起きます。ですから、勃起には緊張よりもリラックスが必要なのです。
 

細い動脈ほど大きくなるダメージ

ストローと水道ホースに同じ強さの水圧を加えると、ストローのほうが先にだめになります。直径が違うからです。同じように、動脈は関わる臓器によって直径が異なります。

例えば人間のペニスの動脈は1~2ミリ、心臓周りは3~4ミリ、脳近辺は5~7ミリといわれています。加齢をはじめとするさまざまな原因で血管の衰えが全身的に進むと、最初に最も細い血管に不調が生じます。

最も細い血管=ペニスの動脈に起きた血流不全が、EDです。同様に、心臓に起きた血流不全は心筋梗塞を、脳に起きた血流不全は脳梗塞を招きます。不調が動脈の直径の細い方から始まるとすれば、EDはその後に起こり得るであろう心筋梗塞や脳梗塞の水先案内人の役割を果たしていると考えることができます。
 

血流改善にも役立つED治療薬

冒頭で挙げた一般的な生活習慣病にはほとんど自覚症状がありません。その点、EDにははっきりとした自覚症状があります。ですから、早い段階でEDに気づいて適切な治療をしておけば、脳梗塞や心筋梗塞などを未然に防ぐことができるはずです。

ED治療薬はもともと、心臓周りの血管を改善する薬として開発されました。NOのはたらきを高めることを目指したものです。しかし、それよりもペニスの血流改善により大きな効果が認められたため、ED治療薬として製品化されました。

このことからも、EDが単なる加齢現象の一つではなく、血管の病気であることが分かると思います。EDは他の重大な病気の前ぶれであると考え、全身的な健康管理に注意を払うことが大切です。

>>糖尿病や高血圧でもEDは改善できる?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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