大きな存在を失った任天堂
任天堂にとってだけでなく、世界中のゲーム業界に、大きな影響を持つ人物でした
現実というのは残酷なもので、そんな中で経済系のメディアには、即座に任天堂の今後に対する不安を記事にするものもありました。しかし実際、岩田氏という人物のエピソードを聞くたび、これほどのリーダーを失ったことは、やはり大きなダメージであることは間違いありません。
では、岩田氏を失った任天堂はどうすればよいのか、今回はそんなお話をしてみたいと思います。といっても、DeNAとの提携によるスマートフォン向けのゲームはどうするべきかとか、新しいゲーム機の「NX」はどうなるんだとか、そういう話ではありません。それよりも、ずっと前のところの話であり、そしてとても当たり前のことかもしれません。
当たり前のことではありますが、それは大変な難題を含み、しかもできる限り迅速に行う必要があります。
次のリーダーを決めること
マリオの生みの親なら会社経営もバッチリ、とそう簡単な話でもなさそうです
しかし、肝心の代表取締役社長に関しては発表がありません。そして、竹田専務も、宮本専務も、ゲーム開発分野に関しては大変な活躍をしている方ですし、古くからの任天堂を知っている重鎮に間違いはありませんが、その才能が会社経営の部分でも発揮されるかといわれれば、疑問符がつきます。
岩田氏の穴を埋めるような人物はそうはいない、ということは承知の上で、それでも、企業をひっぱっていくリーダーを決める必要があります。岩田氏の代わりはいないから、といって決めないわけにはいきません。
これが現在の任天堂の最優先であり、同時に最も大きな課題と言って良いと思います。そして新しいリーダーが決まれば、すぐにしなければいけないことがあります。