海外旅行の準備・最新情報/海外旅行準備

お財布も安心!円安を乗り切る海外旅行節約のコツ(2ページ目)

海外旅行には頭痛の種である円安。円安では基本的に海外旅行費用がかさみますが、それは避けたいところ。なるべく損を減らし、少しでも懐を痛めずに済ませる防衛策をご紹介します。

中原 健一郎

執筆者:中原 健一郎

海外旅行ガイド

対策その2 そもそも物価の安い国へ行く

円安時には物価の高い国の旅行は大きな出費増に (写真はニューヨーク・マンハッタンの夜景)

円安時は物価の高い国への旅行は大きな出費増に (写真はニューヨーク・マンハッタンの夜景)

例えば、ヒルトンホテルのホームページからニューヨークのNew York Hilton Midtownのツインを平日のある日で予約してみると346ドルでした。円安で1ドルが100円から115円になると、5190円の出費増ということになりますね。

一方、同じヒルトンホテルのホームページでバンコクのHilton Sukhumvit Bangkokを同じ条件で予約してみると5296バーツでした。円安により同様の下落幅で1バーツが3円から3.45円になると、2383円の出費増ということになります。

上の例は100%同条件での比較というわけにはいきませんが、物価が安ければ円安による絶対的な出費増も軽減されることは間違いありません。特に何度も海外旅行へ行く人は、円安の時には物価の安い国を中心に旅行し、円が強くなるのを辛抱強く待つというのは作戦として有効と言えるでしょう。
 

対策その3 支払いはなるべく現金で

為替の動きが激しい時期は、支払い手段を良く考えて!

為替の動きが激しい時期は、支払い手段を良く考えて!

買い物に便利なクレジットカードですが、カードでの買い物は購入から決済までに日単位で時間的ブランクが発生します。特に海外での買い物の場合は売上がセンターに届いて決済されるまでに時間がかかります。円安基調にある時期ということは、時間が経てば経つほど円の価値が下がる可能性が高いということですから、確率の話になってしまいますけれども、早く決済してしまった方がより安全ということが言えるでしょう。

為替の世界というのはいつ何が起こるか分かりません。時に新聞の見出しを飾る「暴落」や「急騰」の二文字が現実になった時、自分がもしカードで買い物をしていたらと考えるとゾッとすることさえあります。

2015年、文字通り「大事件」がありましたのでご記憶の方も多いのではないでしょうか。1月15日、スイス国立銀行がユーロに対するスイスフラン上限の撤廃を発表したことにより、その日初め1スイスフラン115円程度だったものが、瞬間的に166円台まで飛び上がり、終値でも136円台を記録しました。
 
2015年1月のスイスフランショックは世界中に大きな衝撃を与えた…

2015年1月のスイスフランショックは世界中に大きな衝撃を与えた…

この1月15日の少し前に、スイスでカードを使って大きな買い物をした人も少なからずいたはずです。おそらく、カードで買い物をしたことを悔やんでも悔やみきれないほどの損失が発生したと思われます。カードでの買い物は、こういう事も起こりうるということは知っておくべきでしょう(もちろん、逆に大儲けすることだってあります)。

ただし、ここまでの相場の乱高下は一つの通貨で10年や20年に1回あるかないかだと思いますが……(通常は1日に3円も動くと激しい値動きという認識になります)。繰り返しになりますが確率論的な話になりますので、多額の現金を持ち歩くリスク等を総合的に十分考慮して、支払い手段を決めていただければと思います。

いかがでしたでしょうか。海外旅行の天敵である円安、どうしようもないとあきらめる前に少しだけ思い出してもらえると、お財布へのダメージを緩和できるかもしれませんよ!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます