金融危機前の高値更新!日経平均はバブルか!?
史上最高値更新の日経平均はバブルなのか?
中でも半導体チップ企業とサイバーセキュリティー・ソフトウェア企業の牽引するナスダックは8連騰、うち直近6日間は連続高値更新と絶好調です。ITバブル期に瞬時聞けた5,000ポイントという響きまで、あと僅か0.9%以内につけています。ただ史上最高値まではあと4%ほどもあり、そこまでは少し調整も必要でしょう。
外国人投資家が売買代金の約7割を占めていますので、海外市況の好調は日本株にも伝播します。日経平均も、ついに金融危機前の高値を超えて2000年5月以来となる高値を更新。優良株の代表的な銘柄であるトヨタ<7203>もこの日、金融危機後の最高値を更新し、8000円台の大台に乗せてきました。
それでは、この株価はバブルなのでしょうか? 実際にはそんなことはないと思います。たとえば、1989年のバブル期には日本株のPERは80倍以上でしたが、日経平均の2015年3月期の予想PERは16.65倍で、まだまだバブルというような水準ではないと思います。
2020年の東京五輪までに史上最高値更新も!?
もっとも、テクニカル指標からみると、騰落レシオが一時138をつけるなど、かなり加熱してきました。マクレランオシレーターもそこそこ高い所に来ています。信用評価損益率はもう少しで天井圏にたどり着くところであり、あと少しで相場の短期的な天井ではないかと思います。 今は「騰がる時」で強気一辺倒に見えますが、突然嘘のようにそれが消え、「下がる時」もしくは「騰がらない時」に変わります。しかし、また「騰がる時」が来る、という短期サイクルを繰り返しながら、長期上昇が熟成されて行きます。
日経平均の長期的な展望ですが、1989年につけた38,957円44銭の史上最高値を2020年の東京五輪までに奪回する可能性もあると思います。現時点ではどうみても不可能に感じられると思いますが、ナスダックの5,000ポイントにしても以前は、あれは幻の価格であって、二度と戻らないバブル・プライスのように感じられたものです。円安と原油価格の下落によって日本企業の業績は好調であり、ここ数年はEPSも向上していくと思います。そして、現在のPER水準を考えれば、達成も不可能ではないと思います。
日経平均2万円は2015年内達成も十分可能なところと思います。そして、あと年20%ほど2回上がって、最後に渾身の一振り(バブル的上昇)で4割上がれば4万円となり、可能性はゼロではないと思います。
参考:日本株通信
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