スケートボード/スケートボードの始め方

スケボーの練習場所!初心者におすすめの公園やボードの種類

スケボーの練習場所でおすすめのスポットはどこなのでしょうか。いつでもどこでも滑れるのがスケートボードの大きな魅力です。でも初心者の練習となると意外と滑れる場所って多くない。スケボーはどこでやるのがいいのか、滑れる場所などをご説明します。

本間 章郎

執筆者:本間 章郎

スケートボードガイド

スケートボードの練習場所は?初心者におすすめの場所を解説

スケボー初心者にもおすすめの練習場所とは?

スケートボードパーク

以前の記事『そもそもスケボーって?』をご覧いただき、スケートボードを手に入れてさっそく練習開始!って方も多いでしょう。スケートボードはやっぱり滑ってナンボですので、乗ってみて初めてわかることがいっぱいあります。

■スケートボードの練習場所  

スケートボードに適した練習場所はどこ?

スケートボードを入手したときに、あなたは多分「近所の駐車場で」とか「河原の空きスペースで」とか、滑る場所も一緒にイメージされたかもしれません。スケートボードは大きく分けて「トリックを練習するタイプ」と「走り回るのが主体となるタイプ」の2つに分類されます。その大きな違いをご説明します。
 

スケボー初心者におすすめのクルーズボードの特徴

同じスケートボードでも大きく分けて2種類あるという点で、まず一番の違いは「ウィール」というタイヤの部分になります。「クルーズボード」は最大の特徴として硬度の低いウィールを装着しています。「硬度が低い=柔らかい」ということ。ウレタン製のウィールは硬度表記が色々ありますが、クルーズウィールの大体の目安としては硬度78A~80Aとなります。この硬度では感触的には爪で押すとちょっとめり込むくらいの柔らかさ。

そして2つ目の特徴が、やや大きめのモデルを装着する人が多いこと。柔らかいウィールは走行時にとても静かです。深夜に自宅の前からコンビニに向かってプッシュできる静かさ。人が多いところでは後ろから近づく音が聞こえない場合もあるので注意が必要なくらいです。そのほかにも、大きさは大きいほどスピードに乗りやすく走破性が高く、小さいほど重量が軽くて扱いやすい、という特徴があります。
 
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クルーズデッキ

 

スケボー初心者におすすめの練習用ボードの特徴

僕は練習用ボードを「セメントセット」と呼んでいます。完全非公認ですので他にそう呼ぶ人は居ないかもしれません。意味的には「真剣に練習するために組んだスケートボードセット」というもので、クルーズセットがない時代はただ「スケートボード」と呼べばこのセメントセットを指していたのですが、最近ではクルーズセットがかなりポピュラーになり、呼び方を分ける必要があるシチュエーションが出てきました。

要するに普通のスケートボードなのですが、特徴としては乗り手の好みで様々なセッティンがあり、ウィール硬度は高めでデッキの形状が似ている、という点があります。「ウィール硬度が高い=硬い」ということになりますが、この95A~102Aの硬さのウィールは走行時に路面の凹凸を拾ってガーガーと音が出ます。
 
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セメントデッキ

 

ウィールによるスケートボードの乗り心地の違い

硬度や大きさによる違いは乗り心地にも大きく影響します。クルーズウィール(ソフトウィール)はラフな路面でもガンガン進めるし、長距離のプッシュも楽にこなします。硬いウィールはスライドトリックをはじめトリックの練習に必要なファクターとなるケースもあり、通常練習をするには硬いウィールを装着する必要が出てきますが、路面がガタガタの場合はかなり乗りにくく騒音が出ます。なので住宅地などでは騒音で迷惑をかけてしまうケースもあるでしょう。
 
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ウィール色々

 

スケボーの練習場所におすすめの近所のスポット

僕らはスケートボードができる場所を「スポット」と呼んでいます。住宅街を外れた公園の駐車場であったり、大きな橋の下だったり、数人で集まって練習できるとこもあれば、写真映え、ビデオ映えするような特別なシチュエーションであったりと、色々なケースがあります。雨の時にも滑れる場所を「雨スポ」って呼んだり、その場所の特徴を入れて「レールスポット」や「バンクスポット」のように言うと、スケートボーダーはどういう場所だかすぐにイメージできます。

スポットは無限にあります。スケートボードを始めると「あそこでちょっと滑れそうだな」とか「あのバンク調子良さそうだな」って感じで街を見る目が大きく変わります。下向いて歩いていた通勤路でもスポットを探してしまうようになれば、もうあなたも立派なスケートボーダーです。
 

ストリートではスケボーの練習禁止場所に注意

街中のスケートスポットで滑るスタイルを「ストリート」と呼ぶケースがあります。「どこで滑ってるの?」「もっぱらストリートだね」みたいな会話は、要するに「その辺で滑ってる」ってことです。ストリートスポットではスケートボード禁止の場所で気づかずに滑って怒られちゃうこともあるかもしれません。僕らは「キックアウト」と言って、その場所を追い出されちゃうこともありますが、「移動しながら滑るのはとても開放感があって気持ちがいい」と言う人が多い。

しかし、ある程度のスキルがないと移動して到着する場所場所に適応するのが難しく、階段のレールや幅の広いギャップなどは楽しむのには相当な技術の習得が必要になってきます。
 

スケボー初心者にもおすすめのスケートボードパーク(公園)

街で見かける花壇や階段を真似て、スケートボードしやすい環境にした施設を「スケートボードパーク」と言います。使用料金を支払って入場するパークもあれば、無料で使える公共のスケートボードパークもあります。そこでは色々なレベルの人が自分のハードルを越えようと練習をするだけでなく、それぞれが思い思いのライディングを楽しんでます。

キックアウトもないし伸び伸びと練習できることが大きな特徴で、初心者の人や親子や女性も多くみかけます。ただ、スケートボードを始めたばかりの人は「上手い人が多くて入りにくい」とか「下手な人が行くと邪魔になる」というようなイメージを持つ方もいらっしゃるようです。全くそんなことはないのです。

有名なプロライダーも初めは初心者です。その事は本人が一番わかっているし、「邪魔だな」みたいな顔をするのは中途半端な地元のお山の大将ですので気にする事もありません。今回は僕がちょっと初めてパークに行った時に馴染みやすくなる方法を伝授します。
 
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スケートボードパーク2

 

スケボー初心者が気を付けたい、初めてのパークでの作法

ではさっそく初めてのパークでの作法を伝授します。まずはイメージしてみてください。あなたはスケートボードを買って、近所の公園の駐車場でちょっと乗ってみて楽しさに気がつきました。ただ思い切り滑れる環境が近所になく、インターネットで調べた一番近くのスケートボードパークに様子を見に行く事にしました……ってシチュエーションで話を進めますね。

さて、まずは調べる段階で必要な事は、行こうとしているパークに定休日があるか、ヘルメットの着用義務があるか、を確認する事。電話で聞いちゃってもいいかもしれません。パークの中にはルールとしてヘルメットを着用しないと入場できないケースもあります。必要なものは用意してパークに向かいましょう。

受付が必要なのか、誓約書などの記入があるか、スタッフに聞いて入場しましょう。スケートボードパークでは基本的にすべてが「自己責任」です。練習して出来たスリ傷も、財布や貴重品などの管理もすべて自己責任。そこはまず最初に理解しておく必要があります。
 

人それぞれの導線を見つけ、流れを読む

行ったパークの規模感にもよりますが、初めてのパークに到着したら、まずは準備運動をする前にちょっと観察してみましょう。すでに数グループが滑っている場合は、滑っている人がどこからスタートしてどこに向かっているか。どのセクションでトリックをして、今度はどこからスタートしてどこに向かうか。いわゆる「ルーティン」というその人の動きを見るのです。

人によってルーティンは変わります。別の人は別の場所からスタートして別のトリックを別の場所で練習しているかもしれません。しばらく準備体操風な動きをしながら観察してみると、ある一定の法則に気がつく事でしょう。

スタートする場所が集中していたり、その場の人それぞれの導線が見えてくればしめたもの。「あの人はあそこでアレがやりたいんだ」って見えてきます。とにかく上手い人の邪魔にならないようにひっそり練習したいあなたはその導線から外れた場所で練習をすればいいのです。上手い人がすごいトリックを決めた時なんかにちょっと拍手して「ナイスメイク」と声をかけたりして、「ちゃんとみんなの動きも見てますよ感」を出せればもう安心。あなたの空間ができました。

狭いパークで順番にスタートしなければ行けない場合などはちょっと「間」を読むコツも必要ですが、それはまた次のステップで。とにかくまずは現場に行ってみる事です。行って初めてわかることが山のようにあるのです。
 

スケートボードパークの現状

現在はパブリックパークがどんどん増えている状況です。山形の寒河江、大阪の原池、富山市、横浜市、八王子市、と、大規模なスケートボードパークも増えていく中で、「近所の公園」にスケートボードパークが設置されるケースも増えてます。「パーク」とは呼べないまでも公園の広場などでスケートボードを認可している場所も沢山あります。今後スケートボードが社会的に認知をされていく中で、スケートボードパークは全国に増えて行く事でしょう。

パークにはそのパークにしかない特徴があり、全国のスケートボードパークを回ってスケートボードを楽しむ人たちも多いようです。また「近くにスケートボードパークがない」という方は、地元の役所などに要望するのもいいですね。今は全国にたくさんの見本があるので細かい説明ができなくても「あんなスケートパークが欲しい」と声を上げる事は、いつか「パーク建設」という実を結ぶ初めの一歩になるかもしれません。

※交通量の多い道でのスケボーは禁止されていますので、ご注意を!

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