富とは「今日仕事をやめて、あとどれくらい生きていけるかの能力」?
あなたは裕福といえますか?
さて今回は、「裕福度(富)の測り方」についてです。「裕福度(富)」はどのように測られるのでしょうか。金持ち父さんの教えてくれた方法に従って、「本当の資産」を増やしていきますが、その成功の度合いはどのようにして測ったらよいのでしょうか。
「裕福度」あるいは「富」について、私は明確な定義を持っています。ただしこれは、バックミンスター・フラー博士という工学者・思想家の受け売りです。
彼によれば、富というのは、「あと何日間その人が生き残ることができるか、つまり、今日仕事をやめたとして、あとどれくらい生きていけるか、その能力を指す」ということです。
「裕福度(富)」を測る場合、ふつうは「資産」-「負債」=「純資産」という数式を使うことを考えますが、この「純資産」には、高価でも価値のないものや、今ではガレージに眠っているガラクタのように、現金を生まない資産が含まれていることが多いものです。
一方、フラー博士の「裕福度(富)」は、資産欄から生まれる「キャッシュフロー」と、支出欄の「支出」を比較した測定方法で、その人の「金銭的な耐久力」がズバリわかります。
例をあげましょう。たとえば、ある人の資産が生むキャッシュフローが毎月1000ドルで、その人の毎月の支出が2000ドルだとします。1カ月を30日とすると、その人は15日間生きられるだけのキャッシュフローがあることになります。この時点での裕福度は50%です。
裕福度100%を目指したい理由とは
現在、裕福度0%の人は本連載の記事から金持ち父さんの教えを学んでください!
毎月のキャッシュフローで毎月の支出が賄えるようになった時点で、給料に依存する必要がなくなります。たったいま仕事を辞めたとしても、あるいは万一病気やケガで働けなくなったとしても、今までと同じ生活をしていくことができるのです。これは、あなた自身にとっても家族にとってもすばらしいことだと思いませんか?
これが「経済的自由」を手に入れたという状態です。しかし、ここで満足してはいけません。「裕福度100%」を維持したまま支出を増やしたいなら、資産からのキャッシュフローを増やす必要があります。
そこで、資産が生むキャッシュフローのうち余った分を再び資産に組み込みます。余ったお金でキャッシュフローを生む資産をさらに買っていくのです。そうすればキャッシュフローはどんどん増えていきますから、支出がキャッシュフローを超えない状態を続けているかぎり、あなたはどんどん金持ちになります。この再投資のプロセスを軌道に乗せることが、「あなたがますます金持ちになるためのカギ」です。
金持父さんの次の言葉を心に刻んでおいてください。
「金持ちは資産を買う。
貧乏人の家計は支出ばかり。
中流の人間は資産と思って負債を買う」
ごく簡単にですが、「裕福度(富)」の定義と、裕福度を増すための基本的な考え方をお伝えしました。あとは、あなたの行動あるのみです。投資や会計など、その具体的な方法を学び、経済的自由を手に入れ、ますます裕福になるプロセスを楽しんでください。
今、あなたがお金をいくら持っているかは問題ではありません。今、あなたが何をするかが問題です。それがあなたの将来を創るからです。お金について楽しく学びましょう。
★次回は、「金持ち父さんの第3の教え 自分のビジネスを持つ」です!
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投資家、ビジネスマン、ベストセラー作家。著書『金持ち父さん 貧乏父さん』にて金持ちがお金について自分の子供たちに教えていること、中流以下の人たちが教えていないことを明かす。労働所得(給料)で生きるのではなく、お金がお金を稼ぎ出す不労所得の重要性を説き、お金教育の一環として『キャッシュフローゲーム』を開発した。
「金持ち父さん」日本オフィシャルサイト
http://www.richdad-jp.com/