世界遺産/アジアの世界遺産

古都アユタヤ/タイ(4ページ目)

アンコール、スコータイ、ビルマ、セイロン…数々の文化を吸収し、東南アジアの集大成をなしたアユタヤ王朝。破壊し尽くされた廃墟ながら、こうも美しいのはなぜ? 今回はタイの首都バンコクからも近いタイの世界遺産「古都アユタヤ」をご案内!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

アユタヤへの道

鋭い円錐が特徴的なワット・プラ・シー・サンペットの3つのセイロン式仏塔。1491年、ラーマティボディ2世が、父、兄、自分の墓として建築した。ここは象に乗って散策することもできる

ワット・プラ・シー・サンペットの3つのセイロン式仏塔。1491年、ラーマティボディ2世が、父、兄、自分の墓として建築した。ここは象に乗って散策することもできる

■エアー&ツアー情報
タイの玄関口は首都バンコク。バンコクへは格安航空券で5万円前後から。ツアーは4日間で6万円前後から。バンコクからアユタヤへはバスか鉄道で1時間半~2時間。バンコクの旅行代理店では多数のアユタヤ・ツアーを販売しており、川を船でさかのぼってアユタヤへ向かうリバー・クルーズのツアーもある。

日本とは少し異なる仏像の意匠

日本とは少し異なる仏像の意匠

■周辺の世界遺産
他の世界遺産を絡めるのであれば、ぜひカンボジアの「アンコール」と「プレア・ヴィヒア寺院」を訪ねることをオススメする。アンコール朝を落としたのはアユタヤ朝だし、アユタヤはクメールの影響を大きく受けてもいる。これらの世界遺産を見比べるのはとてもおもしろい。それぞれの世界遺産の詳細はリンクの記事を参照のこと。

同様に、タイの世界遺産「古代都市スコータイと周辺の古代都市群」(バンコクからバスで7~8時間、飛行機で1時間)や、ミャンマーの世界遺産暫定リストに掲載されているパガンやマンダレーを訪れるのもオススメだ。

アンコールの宝物がアユタヤへ移り、アユタヤからマンダレーに持ち込まれたなんていう仏像があったり、逆にバンコクにはそのマンダレーから持ち込まれた宝があったりと、東南アジアの歴史が感じ取れる旅になるだろう。

 

アユタヤのベストシーズン

緑が美しいワット・プラ・シー・サンペット。幾何学も黄金比も関係ないのに、廃墟はなぜこうも美しいのだろう?

緑が美しいワット・プラ・シー・サンペット。幾何学も黄金比も関係ないのに、廃墟はなぜこうも美しいのだろう?

雨季は5~10月。といっても、日本の梅雨のように1日中雨という日が半年も続くわけではなくて、たいていは1日のうち1~2時間雨が降って晴れ、たまに1日中雨の日があるといった感じ。この時期、多くの果物がいっせいに旬を迎える。ただ、雨がたくさん降るとバンコクはしばしば冠水するのが難点。

比較的涼しいのは11~2月で、この時期がベストシーズンといえる。2~5月はもっとも気温が上がり、酷暑となる。

世界遺産基本データ&リンク

チャオプラヤー河畔にたたずむバン・パイン宮殿。夏の離宮として使われていた。アユタヤより約20kmで、バンコクからのリバー・クルーズで立ち寄ることが多い

チャオプラヤー河畔にたたずむバン・パイン宮殿。夏の離宮として使われていた。アユタヤより約20kmで、バンコクからのリバー・クルーズで立ち寄ることが多い

【世界遺産基本データ】
登録名称:古都アユタヤ
Historic City of Ayutthaya
国名:タイ王国
登録年と登録基準:1991年、文化遺産(iii)

【関連記事&サイト】
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