10月株式市場の傾向
10月は、3月決算企業の中間決算発表が本格化する月です。発表を控えて相場は様子見ムードが漂いやすく、軟調に推移する傾向があるといわれています。今回は、10月相場がどのような傾向があるのかについて、過去の株価データを用いて検証してみました。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:全銘柄
検証期間:1990/03/01~2014/08/31
1銘柄当たりの投資金額:20万円
買い条件
・9月末の最終営業日の寄り付きで買い
売り条件
・25日経過後の翌日営業日寄り付きで売り
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9月末に全銘柄を購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。仮に、勝率が50%以上で、損益がプラスならば、10月は株価が上がりやすい月となります。反対に、損益がマイナスであるならば、10月は下がりやすい月といえます。
以上のルールで、過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。
■株式市場の傾向(10月)の検証結果
勝率: 40.72 %
勝ち数: 27,417 回
負け数: 39,907 回
引き分け数: 1,960 回
平均損益(円): -2,224 円 平均損益(率): -1.11 %
平均利益(円): 18,634 円 平均利益(率): 9.32 %
平均損失(円): -16,662 円 平均損失(率): -8.33 %
合計損益(円): -154,056,845 円 合計損益(率): -77,031.39 %
合計利益(円): 510,887,899 円 合計利益(率): 255,450.39 %
合計損失(円): -664,944,744 円 合計損失(率): -332,481.77 %
プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 0.768
平均保持日数: 27.74 日
以上が、株式市場の傾向(10月)の検証結果です。検証結果を見てみると、勝率は40.72%、平均損益は-1.11%です。勝率も約4割と低く、1トレードあたりの平均損益も大きなマイナスとなっていることから、10月は下がりやすい傾向があると言えるでしょう。
10月は、3月決算企業の中間決算発表が行われる月です。決算内容次第で個別銘柄の株価は大きく乱高下するリスクがあります。株価が乱高下する相場では、投資家は様子見ムードになる可能性が高く、出来高が少ない閑散とした相場になりやすいのです。閑散相場では、売りが出やすく、10月は下がりやすい傾向があると言えるでしょう。
では、下がりやすい10月相場で、過去、好調な成績を残している銘柄を確認してみましょう。
■10月好成績ランキング
上記の表は先ほどの検証結果において、勝率の高い銘柄のランキングです。ランキング上位の銘柄から特徴を見ると、例月とは異なり企業の業種等の関連性は薄いことが確認できます。10月相場は、特定の業種が上がりやすいと言うよりは、企業決算という個別要因で動く傾向があるということでしょう。ぜひ、10月は3月決算企業の決算発表を注目して、好業績の銘柄に注目してみてはいかがでしょうか。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)