アウトドア/アウトドアを楽しむための準備

登山で起こりやすいトラブルと対処法(2ページ目)

登山の前に知っておきたいトラブルの対処法についてまとめました。遭難の原因で一番多いのは「道迷い」、続いて「滑落」、「転倒」。遭難の具体的な事例から、対処法を学んでおきましょう。

渡部 郁子

執筆者:渡部 郁子

アウトドアガイド



トラブル3 傷病者が出た

ケガや病気の具合によって、対処方法は大きく異なります。動けないようなケガの場合は、グループのメンバーが背負って下山できるのかどうか、できなければ登山道で出会う人や、近くの山小屋などに助けを求める必要があります。傷病者の意識がない状態や、出血などで緊急を要する場合は速やかに救助要請しなくてはなりません。それほど重篤なケガ以外にも、たとえば靴擦れのような軽い症状も、登山を続行するにはダメージが大きいケガのひとつ。なるべくケガや病気をしないように、日頃から体調管理に注意すること、そして万全の準備を怠ることの無いように。

トラブル4 高山病になった

高山病写真

高山病で疲れ果てていた登山者

標高の高いところで高度順応ができずに、気分が悪くなったり頭が痛くなったりするのが高山病です。高山病にならないためには、無理の無い登山を心がけることが大切ですが、もしなってしまったら、休憩して十分に水分を取り、糖分を補給して深呼吸をしてみましょう。それでもよくならない場合は、行程をあきらめて下山することが一番の解決策。ロープウェーなどで一気に高所まで登るような登山の場合は、登山口でしばらく休憩するなど、体を高度に徐々に慣れさせることで防ぐことが可能です。

トラブル5 危険動物に遭遇した

登山中にスズメバチを発見したら、その場をすぐに離れましょう。仲間がいたり、近くに巣があるかもしれません。ハチは黒いものに襲いかかる習性があるので、白いタオルなどで頭を覆いましょう。あまりにハチの数が多い場合は、危険ですから登山を中止することをおすすめします。
クマに遭遇した場合は、あわてず静かに相手の目を見て、できるだけゆっくりと後ずさりで立ち去りましょう。なるべく出会わないように、熊鈴をつけたり、仲間同士でおしゃべりをしながら歩くなど、熊に出会わない工夫を心がけましょう。
シカ

シカやサルにもむやみに近づかない


トラブル6 雷鳴が聞こえた

大きな雷の音が聞こえた場合は、樹林帯や山小屋に速やかに避難しましょう。避難するときは数人でかたまらず、姿勢を低くすること。森林限界で背の高い木がない場所や、稜線上の登山道、河原などの地形はもっとも危険が高いといわれています。雷は時に、大粒の雨をもたらします。天候が急変したり、雷雲に気づいたら、早めに避難行動を取ることが大切です。
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