株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

今のうちに買っておきたい10月優待銘柄

株主優待が人気の企業は、権利確定日に向けて優待目的の買いが入りやすくなります。早いうちに株主優待銘柄に注目することで、値上がり益が期待できるでしょう。今回は、今のうちに買っておきたい10月優待銘柄をご紹介します。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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10月にオススメの株主優待銘柄

株主優待が人気の企業は、権利確定日に向けて優待目的の買いが入りやすくなります。早いうちに株主優待銘柄に注目することで、値上がり益が期待できるでしょう。今回は、今のうちに買っておきたい10月優待銘柄をご紹介します。

10月オススメ優待銘柄その1「アヲハタ<2830>」

【業務内容】アヲハタ<2830>は、甘さの少ない低糖度のジャム製品や、関係会社であるキユーピー製品の調理缶詰などを販売しています。
【単元株数】100株
【最低購入金額】16万7700円(2014年8月11日時点)
【権利確定月】10月末日
【配当利回り】0.89%(2014年8月11日時点)
【優待内容】自社製品の詰め合わせ

【100株以上1000株未満】1000円相当の製品詰め合わせ
【1000株以上】3000円相当の製品詰め合わせ

同社の株主優待は、同社製品のジャムや、調理用ソースの詰め合わせです。ジャムは、様々な調理シーンで用いることができ、子供からお年寄りまで幅広い世代に好まれる製品です。利便性が高く、優待内容が魅力的なことから、権利確定日直前は個人投資家の人気な銘柄として買いが入りやすい傾向にあるといえるでしょう。直前にあわてて同社株を購入し、高値掴みをしないように注意が必要でしょう。

では、同社株を、今のうちに購入した場合どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。今回は、同社株を、8月末に購入し、10月権利確定日前に売却した場合の検証を行います。早くに購入し「権利確定日前」に手仕舞いを行うことで、早目に購入した場合の値上がり益のパフォーマンスを確認することが出来るでしょう。検証結果は、以下の通りです。

■検証結果■

システムトレードの達人

システムトレードの達人


勝率: 91.67 %
勝ち数: 11 回
負け数: 1 回
引き分け数: 1 回

平均損益(円): 11,861 円  平均損益(率): 5.93 %
平均利益(円): 14,677 円  平均利益(率): 7.34 %
平均損失(円): -7,250 円  平均損失(率): -3.63 %

合計損益(円): 154,197 円  合計損益(率): 77.10 %
合計利益(円): 161,447 円  合計利益(率): 80.73 %
合計損失(円): -7,250 円  合計損失(率): -3.63 %

プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 22.269
平均保持日数: 47.69 日

検証結果を見てみると、勝率は91.67%、1トレードあたりの平均損益は5.93%です。勝率も高く、平均損益もプラスとなっていることから、良好な成績と言えるでしょう。優待権利確定日から約2カ月前の早めに注目しておくことで、高値掴みして、損失を被るリスクが低くなるでしょう。

10月オススメ優待銘柄その2「東和フードサービス<3329>」

【業務内容】東和フードサービス<3329>は、東京都内を中心に、「椿屋珈琲店」「ダッキーダック」などの外食店舗の展開をしています。
【単元株数】100株
【最低購入金額】25万4300円(2014年8月11日時点)
【権利確定月】10月末日、4月末日
【配当利回り】0.98%(2014年8月11日時点)
【優待内容】同社店舗で利用できる食事券(1枚500円相当)

【100株以上】3枚
【200株以上】7枚
【600株以上】14枚
【1000株以上】21枚

※希望の株主には優待食事券に代えて自社製品の詰合せを贈呈

同社の株主優待は、保有株数に応じて同社店舗で利用できる食事券です。同社は、東京都内を中心に、「椿屋珈琲店」「ダッキーダック」「スパゲッティ食道ドナ」「ぱすたかん」「こてがえし」「プロント」といった外食店舗の展開をしています。カロリーを表示したメニュー作りや、高級感のある店舗作りから、主に女性からの人気が高い運営をしています。東京都内にお住まいの方は、同社の株主優待を活用してみてはいかがでしょうか。近くに同社店舗が見当たらない場合は、食事券を製品詰め合わせと交換し、利用することも可能です。女性からの支持が高く、優待権利確定日に近づくほど投資家の注目を浴び、買いが入りやすい傾向にあると言えるでしょう。

では、同社株を、今のうちに購入した場合どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。今回は、同社株を、8月末に購入し、10月権利確定日前に売却した場合の検証を行います。この検証のとおりに、売買をすると、株主優待は取れませんが売買益のパフォーマンスの大きさを確認することができます。

■検証結果■

システムトレードの達人

システムトレードの達人


勝率: 70.00 %
勝ち数: 7 回
負け数: 3 回
引き分け数: 0 回

平均損益(円): 3,967 円  平均損益(率): 1.98 %
平均利益(円): 10,415 円  平均利益(率): 5.21 %
平均損失(円): -11,080 円  平均損失(率): -5.54 %

合計損益(円): 39,668 円  合計損益(率): 19.83 %
合計利益(円): 72,907 円  合計利益(率): 36.45 %
合計損失(円): -33,239 円  合計損失(率): -16.62 %

プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 2.193
平均保持日数: 47.50 日

検証結果を見てみると、勝率は70%、1トレードあたりの平均損益は1.98%です。勝率が高く、平均損益もプラスとなっていることから、株価の値上がりが期待できる銘柄と言えるでしょう。権利確定日の前に、早めに優待銘柄に注目することで、高値掴みして、損失を被るリスクが低くなります。

注目度の高い人気の優待銘柄は、権利確定日が近づくにつれて株価は上昇していく傾向があります。権利確定日直前にあわてて購入し、高値掴みで不用意な損失を被ることのないように気を付けましょう。10月は、1年の中でも優待権利が確定する銘柄が、7月に次いで二番目に少ない月です。数が少ない分、優待狙いの買いが集まりやすく、今回ご紹介したような人気優待銘柄ほど、株価が上昇しやすい傾向があります。早いうちに、好優待銘柄に先回りすることで、お得に優待銘柄を獲得することが出来るでしょう。

今回の検証は、あくまでも過去の株価データを用いた検証であり、未来の結果を表してはいません。しかし、株の売買を行なう際に、今回のように簡単な検証を行うことで、これから行おうとしている投資が、どの程度リターンを期待できどの程度リスクがあるのか事前に把握することができます。検証を行ってから投資すればきっと安心感が違うことでしょう。みなさんも投資する際には一度検証してくださいね。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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