7月の株式市場の傾向
銘柄をご紹介する前に、7月の株式市場について振り返りましょう。6月末に全銘柄を購入し、7月末に売却した場合の成績は以下の通りです。【検証結果】7月相場の傾向
勝率: 41.89 %
勝ち数: 28,652 回
負け数: 39,753 回
引き分け数: 2,002 回
平均損益(円): -2,642 円 平均損益(率): -0.88 %
平均利益(円): 23,183 円 平均利益(率): 7.73 %
平均損失(円): -21,388 円 平均損失(率): -7.13 %
合計損益(円): -185,985,786 円 合計損益(率): -61,996.92 %
合計利益(円): 664,241,005 円 合計利益(率): 221,418.07 %
合計損失(円): -850,226,791 円 合計損失(率): -283,414.99 %
プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 0.781
平均保持日数: 27.73 日
検証結果を見てみると、7月の株式市場は勝率が41.89%、1トレードあたりの損益額を示す平均損益は-0.88%となっています。勝率が5割を切り、平均損益もマイナスとなっていることから、7月は下落しやすい月と言えるでしょう。
では、株価が下がりやすい傾向のある7月に、好調なパフォーマンスが期待できる銘柄をご紹介したいと思います。
7月に優れたパフォーマンスが期待できる銘柄とは?
今回ご紹介したい銘柄は、「ウエルシアホールディングス<3141>」です。以下では、同社の詳細についてご説明します。【事業内容】
ウエルシアホールディングス<3141>は、イオン系列のドラックストア大手です。ウエルシア関東と高田薬局が経営統合して誕生しました。調剤薬局を店舗内に併設した店舗運営に強みがあります。
【財務分析(ファンダメンタル)】
同社の直近の業績を見てみると、第2四半期決算では、売上高1723億円2700万円(前年同期比+8.4%)、営業利益72億3500万円(同+26.7%)、当期純利益39億7700万円(同+17.4%)と大幅な増収増益を達成しています。これは、不採算店舗の閉鎖による利益率向上や、新規出店による売上増加が主な要因です。新規出店を積極的に行う一方で、赤字店舗の閉鎖を同時に行うことで、効率的な業績拡大が期待できるでしょう。通期予想では、売上高3665億円(前年比+9.6%)、営業利益144億円(同+14.2%)、当期純利益78億円(同+1.7%)を見込んでおり、好調な足元の業績推移から、通期見通しの達成は可能と判断しました。
【株価水準】
同社の株価を見ると、好調な業績を背景に、中長期で上昇トレンドを形成しています。直近の株価は、6月5日に上場来高値6480円を付けてから、利益確定売りに押され調整しています。しかし、7月15日に第3四半期の決算発表を控えていることから、業績拡大を期待した買いが入り、再度上昇に転じる期待が持てるでしょう。
【8月優待銘柄として人気が高い】
同社は、8月決算企業であり、8月末日に配当や優待の権利が確定します。同社の優待は、同社店舗で使える「買い物優待券」です。単元株数100株の保有で、3000円の買い物優待券がもらえます。買い物優待券では、医薬品や食料品等の生活必需品が購入できることから、個人投資家に特に人気が高い優待内容です。「食品スーパー」関連銘柄と同様に、「ドラックストア」関連銘柄は、権利確定日前は、個人投資家の買いが入りやすい傾向があります。注目度の高い人気の銘柄ほど、権利確定日が近づくにつれて株価は上昇していく傾向があります。同社も例に漏れず、7月の株価は、8月の優待権利獲得を目的とした買いが入り、上昇する可能性が高いでしょう。
【システムトレード分析】
「ウエルシアホールディングス<3141>」と7月の相性の良さを、システムトレードの観点からみるために、6月末に同社株式を購入し、7月末に売却した場合の検証を行いました。検証結果は以下のとおりです。
勝率: 100.00 %
勝ち数: 5 回
負け数: 0 回
引き分け数: 0 回
平均損益(円): 19,721 円 平均損益(率): 9.86 %
平均利益(円): 19,721 円 平均利益(率): 9.86 %
平均損失(円): 0 円 平均損失(率): 0 %
合計損益(円): 98,607 円 合計損益(率): 49.31 %
合計利益(円): 98,607 円 合計利益(率): 49.31 %
合計損失(円): 0 円 合計損失(率): 0.00 %
プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 999.99
平均保持日数: 27.40 日
7月の株式市場は全銘柄の勝率が41.89%であるのに対して、「ウエルシアホールディングス<3141>」の7月の勝率は100%です。この結果から、7月相場との相性が良いと判断できるでしょう。7月相場は、好業績かつ8月優待銘柄として同社に注目してみてはいかがでしょうか。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)