「JPX日経インデックス400」
2014年8月7日にある発表とは、「JPX日経インデックス400」の定期銘柄入れ替えの発表のことです。ココでまず「JPX日経インデックス400」がどのようなものかをご説明しますと、日本取引所グループと日本経済新聞社が共同で資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした、「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される新しい株価指数です。
東証上場銘柄 (市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQ)を対象にして、適格基準(上場後3年未満(テクニカル上場を除く)、過去3期すべての期で営業赤字などの企業を対象にしない)と流動性基準(直近3年間の売買代金・選定基準日における時価総額の2点を勘案した上位1000銘柄)を満たした銘柄の中から、
1. 過去3年平均ROE(自己資本利益率) 40%
2. 過去3年累積営業利益 40%
3. 選定基準日における時価総額 20%
の3つの選定基準・比重でスコアリングし、定性的な要素による加点を行って選んだ400銘柄が構成銘柄となります。この400銘柄を浮動株調整時価総額加重型(1.5%キャップ付き)で、2013年(平成25年)8月30日・10000ポイントを起算日・基準値として、今年2014年1月6日から、算出が開始されています。
今年4月からは、「JPX日経インデックス400」が堅調
既に「JPX日経インデックス400」に連動する投資信託の運用資産が5月末時点で1010億円(22本)に達しており、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も正式にベンチマーク採用を発表しており、注目度が高まっています。今年2014年1月6日から新指数の算出が始まりましたが、同じ浮動株調整時価総額加重型であるTOPIX(東証株価指数)と比較すると、図表1にありますように、3月末まではほとんど連動していたのですが、4月以降はJPX日経インデックス400がTOPIXをアウトパフォームしています。
図表1 JPX日経インデックス400 VS TOPIX相対チャート(6ヶ月)
図表2 JPX日経インデックス400 VS TOPIX相対チャート(3ヶ月)
定期銘柄入れ替え
JPX日経インデックス400は、毎年6月最終営業日を選定基準日とし、毎年8月最終営業日に銘柄定期入替えを実施する仕組みで、今年は、採用・除外の銘柄発表が8月7日です。既に大手証券、外資系証券など数社が除外・採用候補銘柄のレポートを発表しています。数多くの会社が予想している銘柄が採用・除外の可能性が高いと考えて作成したのが、図表3のJPX日経インデックス400 新規採用・除外候補一覧です。
図表3 JPX日経インデックス400 新規採用・除外候補一覧
上場後3年間が経って満を持して入りそうな大塚ホールディングスや、逆に業績悪化で除外されそうなソニーなど、悲喜こもごもですが、今後この新規採用候補・除外候補銘柄の株価動向に要注目です。
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