イタリア/シチリア島

エキゾチックな魅力!大聖堂カテドラーレ/パレルモ

アラブ・ノルマン様式から新古典様式まで、複雑なパレルモの歩んできた歴史を一挙に見る、混合様式の外観に圧巻される大聖堂。

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

繊細なノルマン様式の装飾が残る外壁は必見!

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複雑な混合様式の外観が印象的なパレルモの大聖堂

バロック様式の建造物がひしめくメインストリート、コルソ・ヴィットリオ沿い。パレルモの最も重要な見どころである、ノルマン王宮にほど近い場所に置かれた大聖堂カテドラーレ。各時代の建築様式がミックスされたダイナミックでエキゾチックな外観は、パレルモが歩んできた複雑な歴史をまざまざと映し出すかのようです。

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ライトアップされる夜もまた美しい

4世紀頃、キリスト教の教会として建てられたものが、9世紀からのイスラム帝国支配下でモスクに改装され、再び、12世紀のノルマン王によるシチリア王国時代に、キリスト教の教会となりました。

新しい教会として完成したのは、1185年。その後も長い間、改修・増築が繰り返され、現在見るような複雑な外観が出来上がったのです。
創建当時の面影を、今でもいくつかのパーツに見ることができますが、特に向かって右部分の外壁面は、必見。典型的なノルマン様式で、当時この街にもたらされた文化の高さを感じさせてくれる、繊細で華やかな装飾が施されています。

内部は、1801年に改修された新古典様式。正面奥主祭壇の右側にパレルモ守護聖人を祀る「サンタ・ロザリア礼拝堂」、入って左側には、初代シチリア王のルッジェーロ2世、フェデリコ2世、ルッジェーロ2世の娘でフェデリコ2世の母であるアルタヴィッラ家のコスタンツァ、フェデリコ2世の妻であるアラゴン家のコスタンツァなど、歴代ノルマン王とその近親者の霊廟が置かれています。

<DATA>
パレルモの大聖堂 Cattedrale di Palermo 
住所:Corso Vittorio Emanuele,
電話:091-334373
開場時間:9:00~17:30 (11~2月は9:30~13:00) 日・祝7:30~13:30、16:00~19:00
料金:無料 ただし(宝物館、クリプタ、霊廟ゾーン、屋上は有料 4か所セット7ユーロ、屋上以外3ユーロ、宝物館+クリプタ2ユーロ、霊廟ゾーン2ユーロ、屋上5ユーロ)
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