リフォーム専門の解体職人に依頼する
解体工事には、大きく分けて2つの種類があります。家1軒まるごと解体処分して更地にしてしまう場合と、リフォームすることを前提に、必要のない部分のみを解体処分する場合です。更地にしてしまう解体は残す部分が無いので、どんどん解体できますが、リフォーム工事の解体は、後から造ることを前提に解体しますから、「注意しながら省く」という感じで繊細に行います。特に、住まい手が暮らしながら行う大規模リフォームの解体は、工事手順、騒音、ほこり等でストレスにならないように、リフォーム会社と十分事前打ち合わせを行ってから行う必要があります。
解体作業風景。リフォームに慣れた解体職人に依頼することが大切です。片付清掃を頻繁に行うこともリフォーム解体のコツです。
リフォーム解体に慣れていない解体職人が担当すると、残すべき部分を理解せずに解体してしまったり、音・埃・解体物の搬出の駐車車両等で近隣トラブルになったりすることもあります。最初の工事からトラブルになると、住まい手の心理的負担が大きくなります。
一方、リフォーム解体に慣れている解体職人は、住まい手や近隣に対する気配りや挨拶等も適切で、養生(ようじょう)も丁寧に行うため、解体状況はもちろん、住まい手や近隣の印象も良いのです。また、お風呂やキッチン等の水まわりの解体も数多くこなしていることが多いので、設備工事や大工工事等の後の工事への連携もスムーズです。適切な解体が良いリフォームにつながります。
※養生(ようじょう)とは、解体しない部分を保護するために、カバーをしたりすることです。
こだわりのリフォームには、丁寧な解体が不可欠
最近は、新築に代わりリフォームが増えてきました。新築の不自然な新しさが嫌で、中古住宅を購入してリフォームを希望する方や、新築を越えるような魅力のあるリフォームを希望する方も増えています。解体作業風景。残す部分の解体は丁寧に行う。
古い魅力ある部材を残してリフォームにするには、「残す部分」と「撤去部分」の接合部を丁寧に解体する必要があります。魅力的な古い部材を残すような、デザイン性の高いこだわりのリフォームを行う場合は、特に丁寧に解体をする必要があるため、リフォーム専門の解体職人に依頼すべきです。