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パリの最新コーヒー登場 COUTUME(クチューム)青山店(4ページ目)

急成長するパリの新しいコーヒー文化をリードする一軒、COUTUMEが東京・表参道に上陸。サードウェーブ・コーヒーに共通するスタイルながら、アメリカ発のコーヒームーブメントとはまたひと味違うフランス的美意識のもとで、高品質の豆を使った一杯を楽しませてくれます。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

COUTUMEが東京・青山に誕生

COUTUME 青山店。左上:メニューのデザインが新鮮。右下:スチームパンクで抽出されたコーヒーは、トレイの上に美しくセットされてたっぷり2杯分。

COUTUME 青山店。左上:メニューのデザインが新鮮。
右下:スチームパンクで抽出されたコーヒーは、トレイの上に美しくセットされてたっぷり2杯分。


骨董通りにオープンしたCOUTUME 青山店を運営するのは、パリ発の人気ブーランジェリー、ゴントラン シェリエの日本上陸のパートナーでもあるベイクルーズ。招聘の経緯をベイクルーズ広報担当の武田さんにお聞きしました。

「弊社パリ駐在員の推薦、またパリのゴントラン シェリエが一時期、COUTUMEのコーヒー豆を使用していた縁もあって東京出店をオファーしたところ、トムもアントワンも日本のコーヒー市場に興味を抱いてくれました」と武田さん。

狩野さんによれば、COUTUMEの二人は「日本人はコーヒーの品質に対する要求が高い」という認識。アントワンさんいわく「コーヒー豆の買付で、いつも僕と競り合うのは日本のケンタロウ・マルヤマ(丸山珈琲)。早く行かないと彼に先を越されてしまうんだよ(笑)」
COUTUME 青山店 店内

COUTUME 青山店 店内


二人は「日本のサードウェーブ・コーヒーショップと共に新しいコーヒー文化を盛り上げたい」と、来日時には周辺のコーヒー店に飲みに行って気さくに言葉を交わしているそう。

COUTUME 青山店の魅力

青山店で活躍するスチームパンク。アメリカ製スチームパンクは、パリでは なかなか導入が進まず、青山店が先に実現。

青山店で活躍するスチームパンク。アメリカ製スチームパンクは、パリではなかなか導入が進まず、青山店が先に実現。


青山店はパリの店舗を手がけた「カット・アーキテクチャー」とベイクルーズの設計チームが、トムさんとアントワンさんの細かな注文に応えながら長い準備期間を経て作りあげたもの。アメリカのサードウェーブ・コーヒーショップがもっぱらインダストリアルデザインやクラフト感を表現するのに対し、COUTUMEは色彩や質感に繊細な美意識を反映させています。

「トムとアントワンは三色のロゴの微妙な発色にも非常にこだわりました。またカップひとつとっても、マシンからエスプレッソを落とす際に理想的な対流が起きておいしくなる角度を求めて妥協せず、日本の陶器メーカーと何度もセッションを重ねるほど」

コーヒーとエスプレッソはバリエーション豊富

シネッソは純白のボディに木製ハンドルを指定した、世界に一台だけの美しいデザイン。

シネッソのエスプレッソマシンは、純白のボディに木製ハンドルを指定した、世界に一台だけの美しいデザイン。


カウンターに整然と並んでいるのはシネッソのエスプレッソマシンと、ボイラー部分が見えないようカウンター下に埋め込んだ話題の抽出器具スチームパンク。ハンドドリップ用のハリオV60やウォータードリップ器具など、日本発祥のコーヒー抽出器具も活躍しています。狩野さんによれば、パリのクチューム・インスティテュートでは、水出しアイスコーヒーは日本語そのままにMIZUDASHIと説明書きがあるそうです。

フードメニューは次ページで。
青山店でもウォータードリップのアイスコーヒーが楽しめます。

青山店でもウォータードリップのアイスコーヒーが楽しめます。

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