伊藤園の優先株式に注目!
もらった飲料でゆったりひとときを
伊藤園は皆さんご存知でしょう。あの「お~いお茶」で有名な会社です。実は伊藤園は、大別すると株式が2種類上場しています。一般的な株式を普通株といいますが、それとは別に優先株も上場しているのです。
優先株とは、普通株に比べて、利益から得られる配当や残余財産の分配を優先的に受け取ることができる株式になります。ただし、原則として議決権はありません。つまり、普通株よりも優先して配当がもらえる点が強調されている株式ため、配当(インカムゲイン)中心に株式投資を目的としている方には好都合といえます。
2014年1月から始まったNISA口座を利用して配当を非課税で受け取ろうと考えている方にとっては、伊藤園の優先株式は魅力的に映るかもしれません。さて、その内容はどのようなものでしょうか?
配当が普通株の1.25倍!お茶など飲食ももらえる!
伊藤園第1種優先株式の株主優待および配当金(予想)は下記のとおりです。■株式データ 2014年4月9日終値基準
伊藤園第1種優先株式<25935>
株価 1845円
売買単位 100株
権利確定月 4月
■株主優待
100株以上 1500円相当の自社製品
1000株以上 3000円相当の自社製品
※この他に、保有株数に応じて、掲載商品を優待割引価格にて購入することが可能。ただし、普通株式と優先株式の2種類の株式を保有している場合には、その合計株数を保有株数としてカウントしない。
株主優待の詳細は、株式会社伊藤園のホームページをご覧ください。
■配当内容
優先株式については、1株当たり配当金を48円と予想されています。なお、普通株では38円予想となっています。
株式会社伊藤園の優先株の株価は、4月9日終値で1845円。100株単位ですので、最低購入金額は18万4500円となります。株価は日々変動するため、必ずしもこの金額で購入できるわけではありませんが、20万円以下で購入できる株式としては、使い方次第でかなりお得な株主優待をゲットできると考えてよいでしょう。
仮に伊藤園の優先株式を100株購入し、配当金4800円(予想)と1500円相当の株主優待をもらったとすると、6300円÷18万4500円×100=約3.4%。まずまずの利回りといえます。ちなみに、普通株は4月9日終値で2283円ですから、100株購入すると22万8300円となります。実は普通株と優先株の間で、4万円以上の差がついており、配当を優先して得たい方にとっては、優先株の魅力が伝わることでしょう。
業績については、2014年4月期の連結業績予想では、昨年よりも売上高・利益ともに増収増益となる見込みであり、足元の3月度販売実績(単独)をみる限り、そんなに悪くなさそうといえます。
伊藤園の飲料をよく利用する方は、飲料などももらえるチャンスです。4月の株主優待として検討されてみてはいかがでしょうか。