魅力的な異性を目の前に、人生が変わることを予期している!?
魅力的な異性とは自然体でいにくい
<目次>
異性に限らず、自分にとって魅力的なものを人は遠ざける傾向があります。それは、そこに触れてしまうと自分の人生の核心に迫ったり、何か変化があることが分かっているからです。これについてもう少し、詳しく説明しましょう。
例えば、自分にとって「それほど魅力的でない異性」と一緒にいるとします。すると、会話が盛り上がっても盛り上がらなくてもどちらでも良いはずです。特にプレッシャーを感じず、自然体のままで話すことができるでしょう。しかし、自分にとってとても魅力的な異性が相手だと、話が別です。
好きな人の前では失敗したくない……
魅力的な人ほど話しかけにくい
「何か変なことを話してしまわないか」「今の自分は相手にどう見られているか」そういった様々な会話が、頭の中で繰り広げられます。そして、緊張からくるプレッシャーでうまく話すことが難しくなります。当然、会話に失敗したくないので下手な話題を話すことはありません。つまり、自然体ではなくなるのです。
もちろん、そういった理由だけではありません。自分の魂が震えるような芸術品を、目の前にしたことがある人は分かるでしょう。ただただ恍惚とし、もうその場にいるだけで良い!という状態になります。思考がストップし、胸がドキドキします。「これこそ、自分の求めていたものだ!」と確信し、興奮状態になる人もいます。
人によってこうした状態になる対象は様々ですが、なんとなく想像がつくと思います。とにかくそうした心理状態ですから、普段の自分ではいられません。
話しかけにくい・近づきにくいのは、仮の姿が通用しない相手だから
好きな人の前では素がでてしまう
さて、では「緊張」や「興奮」以外ではどのような点が魅力的な異性を遠ざけるのか。それこそが、冒頭でお話した「変化」です。
基本的に自分が「良いな」と思うものは、その人の生き方の本質に触れるものです。ですから、そこに嘘はありません。もっと言えば、人生をうまく生きるために身につけた仮面(ペルソナ)を適用しづらくなるのです。
例えば、普段強気な男性が奥さんの前ではとても甘えん坊になったりしませんか。また、その逆のパターンもあるでしょう。実は、それこそがその人の本来の立ち位置なのです。甘えん坊、亭主関白、尽くし過ぎ……幼い頃はそうであっただろう、ありのままのその人の姿です。
しかし人は、生きる上でそのままの姿ではダメだというネガティブな経験をします。そうした経験が、私たちに本来の自分を隠す仮面(ペルソナ)を作り出すのです。しかし、魅力的な異性の前では表面的な自分を作り出すことはできません。つまり、仮面(ペルソナ)を適用しにくい相手と言えるでしょう。
好きな人に話しかけにくいのは、人として変化の兆しを感じるから
自分を成長させてくれる人が魅力的に映る
ここで実は、逆に仮面(ペルソナ)を強固にする人もいます。あまりに本来の自分を見せたくないがために、反発してしまうのです。普段から強気な人はより強気に、他人にキツくあたる人はよりキツくあたったりもします。また、仮面(ペルソナ)が素顔と張りつき過ぎてしまって、本来の自分が分からなくなっている人もいます。
魅力的な異性は、そうした人にとって重要な役割を果たしています。「そろそろ本来の自分に戻る時ですよ」とメッセージをくれているのです。人生において、この上ない教師といえるでしょう。
つまり、大幅な人間としての成長を嫌でも促されるわけです。そうした変化の予兆を感じ、無意識で人は自分にとって本当に魅力的な人を避けてしまいます。避け続けている限りは、本来の自分……弱いと感じていたり、認めたくない部分から目を背けることができるからです。
好きな人に近づくか近づけないままか、あなたの選択次第
パートナーは偉大な教師
最後に。魅力的な異性と実際に交際にいたると、期待が高い分それだけ落胆することもあります。「こんなことしないと思っていた」「もっと優しい人だと思っていた」そんな風に、頭のなかで拠り所としていたファンタジーが崩れていきます。
しかし、そうしたファンタジーの崩壊を乗り越え、現実と統合していくなかでこそ、私たちの人格は磨かれていきます。また、恋人となった異性との深い関係性から学べることも多いものです。裸の自分を見せなければいけない分、ダメージも大きければ得るものも沢山あるということです。恋人との関係だけでなく、仕事についてもそれは言えるでしょう。
自分にとって、本当に魅力的なものに近づくかどうか。一度きりの人生ですから、あなたが本当に望む選択をしてみてください。
【関連記事】