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ペットホテルやペットシッターに犬を預ける時には(3ページ目)

ペットホテルやペットシッターを利用したことはありますか? 犬を預ける時には、どんなところに気を配ったらいいのでしょうか。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド


ペットシッターを探す時のポイント

預ける相手と犬との相性もある

愛犬も一緒に面談をし、相性、人柄共にいいシッターさんを選択するようにする

ガイド:
では、たとえばペットシッターに犬を預けるとして、そのポイントとなるところを教えていただけますか? まずはシッター選びのポイントについてお願いします。

小川さん:
急に預けなければならなくなった場合は別として、基本的には預けることが決まっているなら、なるべく早めに行動を起こし、いくつかのペットシッターサービスを比較検討してみてください。と言うのは、犬と人、やはり生き物同士ですから相性というのがあります。面談というのが必ずあるはずなので、愛犬も面談に同席させ、シッターとの相性を見ながら、人柄的にも信用できそうだと感じる人を選ぶようにするのがベストです。オレンジペットシッターでは専任制をとっていますが、その後も続けてお願いすることになるケースもあるでしょうから、人柄はしっかり見るべきです。少しでも不安を感じる場合にはやめたほうがいいでしょう。

ガイド:
特にペットシッターさんの場合は留守宅に入り込んでいただく形となることが多いですから、人柄というのはとても大切ですよね。

小川さん:
それから動物に対する知識はもちろんですが、責任感も大事です。そのため、オレンジペットシッターで派遣するシッターを採用する時には何より人柄を重視して何度も面接をしますし、研修も行っています。

ガイド:
なるほど。お互いの信用があってこそ成り立つ仕事ですものね。他にポイントなるところは?

小川さん:
状況によってはお願いしたシッターが病気やケガなど緊急の理由で対応できなくなることもあり得ますので、できるならグループで活動しているシッターサービスのほうがいいかと思います。面談しても犬との相性が合わなかった場合、同じ組織内で代わりの人が見つかることもありますし。

ガイド:
お世話内容や料金などについてはどうでしょう?

小川さん:
サービス内容については細かいところまでしっかりと話し合いをし、料金については明瞭か、支払い方法はどうか、預けた犬が疾走するなど何らかのトラブルがあった時の対応や補償はどうなのか、お世話内容を記録したカルテや報告書は作ってもらえるのか、ちゃんと契約書が用意されているか、合鍵の保管の仕方など、そういったことはきちんと確認してください。

ペットシッターに犬を預ける時のポイント

普段の愛犬の様子や使っている物などはっきりわかるように伝える

散歩グッズやケア用品、食事など、シッターさんにわかりやすいように場所を決めておく

ガイド:
犬を預ける時に用意しておくものはありますか?

小川さん:
留守宅に上がり込んでシッターサービスをしてもらう場合には合鍵が必要となりますから、鍵のコピーを作っておくということも必要になります。その他、ウンチ袋や、散歩の時にオシッコを洗い流すための水も用意しておいていただけると助かりますね。食事に関しては、普段目分量で与えている場合、第三者にはその量がわかりにくいので、何gなのか、何ccなのか、前もって計っておくか、一食分ずつ小分けにしておいて頂けるとありがたいです。

ガイド:
健康管理についてはどうですか?

小川さん:
さきほどもお話しましたように、混合ワクチンや狂犬病の予防接種がしてあることを証明できるものは普段からきちんと管理しておくことをお勧めします。預けるまでに時間的余裕があるならいいですが、急な事情で預けねばならないという時に証明書が用意できないがゆえに預けられないのでは話になりませんので。

ガイド:
そういったものをきちんと保管していないのはもとより、自分のコが打っているワクチンの種類についてもよくわかっていない、追加接種も受けていない、その日すら忘れてしまうという飼い主さんが意外に多いですよね。その他にポイントとなるものはありますか?

小川さん:
これはシッターと言うより、ペットホテルに預ける時により関係することですが、普段から犬としての欲求はちゃんと満たしてあげておいて欲しいと思います。毎日毎日ケージに入れているだけで散歩もあまりしないなど、欲求が満たされずにエネルギーがたまりにたまっているコは小手先の対処をしたところでうまくコントロールはできないことが多々です。少し長めに散歩をしてあげるとか、一緒に遊んであげるとか、犬としての欲求をちゃんと満たしてあげることで、それまであった問題を解消できるケースも結構あるものです。シッターに限らず、ペットホテルなどに預ける時には、是非エネルギーを発散させてあげてからにしていただけたらと思います。これは私たちスタッフが対処しづらいからという理由も確かにありますが、それよりそのコ自身が少しでも落ち着いて過ごせるようにそうしてあげて欲しいという意味です。

ガイド:
犬は犬として扱いながらも、しつけには手を抜かないということが犬を預ける時も役立つばかりでなく、何よりも犬と私たち飼い主、共に幸せに暮らせる一番の近道であるということですね。今日はお忙しいところ、ありがとうございました。


旅行や冠婚葬祭のみならず、急な入院など犬を預けなけなければならない時というのはあるもの。災害時を想定しても、普段からクレートトレーニングをしておくというのも役に立つのではないでしょうか。小川さんの言葉を借りれば、「しつけを入れなければ犬は外に出せない」。ペットサービスを利用するにもそれなりのマナーや、犬に対する姿勢が重要なポイントになるということですね。

なお、オレンジペットシッターでは現在、東京都内および広島県(近々からは滋賀県でも)でペットシッターサービスを展開していますが、今後は全国展開したいとのこと。飼い主目線ではなく、犬にも飼い主さんにも選んでもらえるサービスを提供するのがコンセプト。リピーター率86%という数字がその満足度を表しています。お近くにお住まいで、ペットシッターを必要とする方は下記HPをご覧になってみてはいかがでしょうか。


取材協力&画像提供:
株式会社ブルックデザイン/36house  オレンジペットシッター

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ペットホテルのサービスと選び方


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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