向かって左から賀来千香子さん、倉科カナさん、上川隆也さん、柳下大さん、里見浩太朗さん
主役・真田幸村を演じる上川隆也さん、徳川家康役の里見浩太朗さん、猿飛佐助役の柳下大さん、淀の方を演じる賀来千香子さん、ハナ役の倉科カナさんの5人が衣装を着けた状態で登場し始まった囲み取材。報道陣から様々な質問が飛び交う中、作品の見どころを聞かれた上川さんは「絢爛な衣装もそうですし、殺陣も勿論見どころの1つです。物語の中には大きなトリックが仕掛けられていまして、ビジュアル的にもストーリーも充分楽しんで頂けると思うのですが……正直、見どころは’全部’です！」と力強くコメント。
徳川家康役の里見浩太朗さんは「家康は水戸黄門のおじい様。殺陣は本職ですが、黄門様の時は抑えていたのでね ふふっ。」とお茶目なモードで笑いを取りつつ、猿飛佐助役の柳下大さんに対して「彼は本当に凄い、良く鍛えたなと思いました。」と若い後輩を気遣う一面も。(「真田十勇士」の中で、里見さんが自分の役以外で演じてみたいのが猿飛佐助だそうです。)
その猿飛佐助役、D-BOYSの一員でもある柳下大さんはビシっと立つ上川さんと重厚感たっぷりの里見さんに挟まれ、ちょっと緊張した面持ちになりながらも「特に里見さんの立ち回りにはゾクゾク震え、ニヤニヤしながら見ていました。普段、時代劇に触れる機会が少ない若い観客にも是非劇場に来て欲しいです。」とアピール。
今回は稽古期間が約2か月あり、何度も本番同様の通しが出来た幸せな現場だと、皆さん口を揃えて仰っていたのが印象的でした。
プレスコールでの一場面
プレスコール、ご存知でしたか？
和やかな雰囲気の中終了した囲み取材の後は、約15分のインターバルを置いてのプレスコール。この「プレスコール」って言葉、最近よく聞くなあとガイドも思っていたのですがご存知でしたか？簡単にまとめてしまうと、長い上演時間の舞台の一部を上演し、その作品のテイストや見どころ、あらすじをぎゅぎゅっと濃縮してご紹介しましょう、というイベント。報道陣が舞台写真の撮影をする事から「フォトコール」と呼ぶこともあるようです。今回のプレスコールは約30分。十勇士たちも全員登場し、噂の殺陣もガンガン盛り込まれており、かなりテンションは上がったものの……うーん、やっぱり全編を通して観たい！という事で、遅めのランチ休憩を挟んでのゲネプロ（本番と同じ仕様で通す最終舞台稽古）も観劇させて頂く事に！
真田十勇士も倍返し……かっ!?
劇場のお隣、TBSショップに貼られたドラマ「半沢直樹」の倍返しまんじゅう完売のお知らせを横目で見つつ、ゲネプロを観劇する前に「真田十勇士」のあらすじをチェックしておきましょう。
舞台「真田十勇士」 あらすじ(公演資料より)
時は、徳川と大坂(豊臣)の合戦が間近に迫った慶長19年。駿府に近い森では、はぐれ忍びの猿飛佐助(柳下大)と由利鎌之助(松田賢二)が、徳川家康(里見浩太朗)の首を取ろうと待ち構えていた。すると霧隠才蔵(葛山信吾)、根津甚八(粟根まこと)、穴山小介(玉置玲央)、筧十蔵(三津谷亮)、三好清海(小林正寛)、三好伊佐(佐藤銀平)、さらに彼らの首領・真田幸村(上川隆也)が現れ、森に潜んでいた徳川方の伊賀忍者を次々に打ち倒す。
そこへ服部半蔵(山口馬木也)を伴って現れたのは家康。じつは家康は、かねてから幸村を味方につけようと画策しており、幸村はそのために家康に会いに来たのだった……。
一方、大坂城では、豊臣秀頼(相馬圭祐)と淀の方(賀来千香子)が、大野修理亮治長(小須田康人)・治房(俊藤光利)兄弟とともに、幸村の到着を待ちわびていた。やがて望月六郎(植本潤)を伴った幸村の息子・真田大助(渡部秀)が参上。続いて幸村が現れると一同は安堵するが、まだ実績のない幸村が提案した出陣案は、却下されてしまう。
その頃、大勢の人で賑わう大坂城下では、幸村を追って大坂へ来た佐助と鎌之助が、飯処で働く若い娘ハナ(倉科カナ)をめぐって、青海と伊佐と小競り合いを起こしていた。そこへやって来た幸村に、鎌之助と佐助は家来にしてくれと頼み込む。こうして、幸村のもとに揃った真田十勇士。しかし、佐助が事件を起こし……。
→ 次ページでは「真田十勇士」ゲネプロの模様と舞台写真を公開します！
