洗面所リフォームのちょっとした工夫で、毎日の暮らしが格段に便利に快適になります。メイクの出来栄えも、家事スピードも洗面所次第!湿気が多い場所ですので、壁や床材選びもしっかりチェックしておきましょう。

メイクの出来栄えは照明と鏡の位置で決まると心得るべし
〈洗面所リフォームの鉄則-1〉

洗面所は暮らしの中で様々な機能を担っています。まずは洗顔、歯磨き、手洗い、男性の場合は髭剃り、そして女性はメイクをする人も多いことでしょう。そこで、洗面所リフォーム3つの鉄則の1つめは、パウダールームとして使いやすいよう工夫をしておくことです。

パウダールームとしての設えで大事なポイントとなるのは、照明プランです。美を追及している某タレントさんは、メイクの時は必ず朝にベランダに出るのだとか。朝の自然光でまんべんなく顔を照らすことで、むらなく美しくお化粧ができるからです。テレビ局のメイク室も、鏡の上にたくさんの照明が並んでいて、顔に影を作らないようになっています。

化粧直し

「どこでお化粧をしていますか?」というアンケート(※)で、一番多かったのが洗面台という答え。メイクのしやすさは照明計画がポイントになる(※ディノスアンケート)


と言うわけで、洗面所リフォームの際には、メイクが美しく仕上がるよう、照明計画にも注目してみましょう。理想は自然光がたっぷり入るようなプランにすることですが、壁面は鏡や収納でいっぱいで、窓を大きくするのは難しいと言う家も多いことでしょう。

そんな時は、壁の高い位置、ミラーキャビネットの上部に取り付けるランマ窓や、天窓を付けるリフォームをすれば、北側の洗面所もとても明るくなります。

窓が無い洗面所の場合は、顔を明るく照らす照明器具が付いたミラーキャビネットや、手元まで鏡が飛び出すタイプを選んでリフォームすれば、メイクがしやすくなります。

またパウダールームは化粧品などの小物が多く、洗面台の収納だけでは不足しがちです。しまってあるモノがひと目で見渡せ、小物がたっぷり収納できるよう、壁の厚みを活用する壁埋め込み収納や、引き出し式洗面台などを上手に活用しましょう。

洗面所のコンセント不足と、洗面台の高さに要注意
〈ワンポイント〉

ドライヤー

洗面所ではコンセントが不足しがち。リフォームの際はコンセントの見直しを。

洗面所ではコンセントが不足しがちですので、リフォームの際には増設と位置の見直しを行っておきましょう。充電用、ドライヤー用、髭剃り用以外にも、足元に暖房用、天井近くに扇風機用を付けておくと便利です。

また注意したいのが洗面台の高さです。高すぎると、顔を洗う時に水が腕を伝わってヒジから落ち、床が水浸しになってしまいます。逆に低すぎると今度は腰痛の原因になることも。使いやすい高さは「身長÷2」cm程度を目安にしましょう。

 

びしょ濡れで裸になる脱衣室であることを忘れるべからす
〈洗面所リフォームの鉄則-2〉

浴室の隣りにある洗面所では、服を脱いで裸になったり、びしょ濡れの身体を拭いたりします。当然湿気が多く、また北側にある洗面所では冬は震えるほど寒くなってしまうことも。そこで、洗面所リフォーム3つの鉄則の2つめは、脱衣室として快適なプランにしておくことです。

内窓

洗面所を手軽に暖かくする内窓の取り付けリフォーム。暖房を付けても窓の性能が低いと寒いまま(YKK AP


冬でも暖かい洗面所なら、脱衣の時だけでなく、朝の洗顔時も快適になります。そこで忘れがちなのが窓の断熱リフォームです。

窓が1枚ガラスのままでは、窓から冷気がどんどん入り込み、小さな暖房では部屋の中を暖めきれません。リフォームの際には、2枚ガラスに交換したり、内窓を取り付けたりして窓の断熱性能を上げ、寒さ対策をしておきましょう。

また高齢者がいる家庭では、脱衣室を暖かくしておくことで、ヒートショック現象を防いでいくことができます。ヒートショック現象とは、寒い脱衣室からお風呂へ、そして熱いお湯に入るというような、身体を急激な温度差にさらすことで、血圧や脈拍の大きな変化を起こすことです。死亡事故に至ることもありますので、忘れずに対策しておきましょう。

脱衣室兼用の洗面所の床は腐りやすい、壁と天井はカビやすい
〈ワンポイント〉

クッションフロア

黒大理石柄のクッションフロア。洗面所に手軽に使える床材(サンゲツ

洗面所は湿気が多いので、床は腐りやすく、壁や天井はカビがはえやすい状況にあります。築20年程度の家では、床面だけでなく、大引きや土台といった床組まで腐食しているケースも少なくありません。

洗面所のリフォームでは、タイルやクッションフロアなど水に強い床材を選びましょう。また壁は調湿機能を持った珪藻土や漆喰などの塗り壁材や、エコカラットのような機能性タイルなど、湿気に強い壁材を選ぶと快適になります。

今貼ってある壁紙の上から塗れる100%自然素材の塗り壁もあります。下記でご紹介していますのでご覧になってみて下さい。
 

家事の手間とスピードは洗面所次第であることを知っておくべし
〈洗面所リフォームの鉄則-3〉

洗面所に洗濯機が置いてあれば、そこは家事室としての役割を持ちます。リフォームの際には、洗濯物を入れる前と、洗い終わった後の作業をスムーズにできるよう工夫しておくと、家事が格段に楽になります。というわけで、洗面所リフォーム3つの鉄則の最後は、家事室としての洗面所プランを考えてみましょう。

洗濯機に入れる前に必要な動きは、洗濯物の仕分けと下洗いです。洗濯機のそばに、作業カウンターや大きめのボウルがついた洗面台があると、それらの家事がラクにこなせるようになります。また手元が明るくなるスポットライトを取り付けておくと、夜でも洗濯物の汚れがよく見えて便利です。

部屋干し

洗濯機のそばに部屋干しユニットを取り付ければ、洗濯機から出してすぐ干せる(洗面所がぐっと便利に快適に!お役立ち設備より


洗濯機から出したら、今度は乾燥機に入れたり、干したりします。この干すという作業が意外と重労働で、洗濯を楽にするポイントは、洗濯機~物干し場までをスムーズにしておくことにあります。

部屋干しの場合は、洗面所の天井に部屋干しユニットを取り付けると、洗濯機から出したすぐその場で干せるので便利です。外干しの場合は、洗面所からの移動距離や経路をよく考え、リフォームの際には洗濯機や干し場の位置の見直しも検討してみましょう。

加えてどこでアイロンを掛けるのか、どこで畳んでしまうのかなど、洗濯にかかわるすべての動きがスムーズにつながるよう計画すると、無駄な動きが減って、家事が効率よくできるようになります。

更に洗濯には洗剤、柔軟剤などのストック品が多いのも特徴です。吊戸棚や床下収納を上手に活用して、収納スペースを確保しておきましょう。

家事室を洗面所から分離すると、快適便利に
〈ワンポイント〉

洗濯

洗面所をユーティリティー化したり、家事室を分離したりすればもっと快適・便利になる。

洗面所で快適に家事するためには、ある程度の面積が必要になります。

そこで最近人気がある間取りが、ユーティリティとして家事室を洗面所から独立させるプランです。ユーティリティには洗濯機を起き、そこで家事を集中して行います。

洗面所のユーティリティー化や、洗濯機パンは必要か?など、洗濯を楽にするためのリフォームプランのポイントは下記で詳しくご紹介しています。あわせてご覧下さい。
いかがでしたか?洗面所リフォームを成功させる3つの鉄則は、パウダールームとして、脱衣室として、家事室としての機能を充実させることにあります。また洗面所リフォームは、隣り合う浴室と一緒にやっておくのが、効率よく行うコツです。浴室リフォームを成功させる3つの鉄則は下記でご紹介しています。
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