フィンランドの目まぐるしい攻防戦の歴史舞台、スオメンリンナ島
スオメンリンナ島のあちこちには、軍事要塞として機能していた頃の複雑な石壁が残っている
スオメンリンナの開拓者、エーレンスヴァルドの墓
1800年代に入ると、ロシアが瞬く間にフィンランド領を制圧しへルシンキに首都を移したことから、これらの要塞はすべてロシアの軍事拠点となり、ますます強化されていきます。けれど1917年にフィンランドが国家独立を果たすと、翌年には島の名前が「フィンランドの城」を意味するスオメンリンナに改称され、名実ともにフィンランドの領地に落ち着いたのでした。
今日のスオメンリンナには住宅も多く、ピクニック客もよく見かける
■スオメンリンナ行きの市営フェリー時刻表サイト
※同じくマーケット前の港からは、市営以外のフェリーも発着しているので注意。市営フェリーの発着場は、マーケット内のウスペンスキー寺院側寄りにあるHSL(ヘルシンキおよび首都圏交通)の表示が出た場所です。市営フェリーの場合、12時時間以内に往復することが前提の往復チケットが、発着所やキオスク、券売機などで5ユーロ(2016年4月現在)で販売されているほか、ヘルシンキ市内の交通乗り放題チケットも有効です。詳しくは過去記事「ヘルシンキ市内の移動・交通手段」を参照してください。
※次ページでは、スオメンリンナの楽しみ方・歴史さんぽ編をご紹介!