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演劇の街・下北沢の魅力に迫る!(3ページ目)

住んでみたい街ランキングではかならず上位に入り、いつも多くの人で賑わっている下北沢。今回はこの下北沢を「演劇の街」という視点で捉え、その魅力や下北沢が「演劇の街」と呼ばれるようになったゆえん、代表的な劇場などをご紹介します。

上村 由紀子

執筆者:上村 由紀子

演劇ガイド

これぞシモキタの小劇場! ザ・スズナリ

ザ・スズナリ

1階部分にはスナック等のお店が沢山。ザ・スズナリ

さてさて「本多劇場もいいけど、折角シモキタに来たんだから、思いっきりDeepな世界にハマってみたい!」という方にお薦めしたいのがこちらの「ザ・スズナリ」です。本多劇場グループ・最初の劇場として1981年にオープンしたスズナリは、元々稽古場として使われていたスペースを改装して作ったいう事で、何と、スナックや小さな飲食店が密集するビルの2階にあるんです。

昭和感漂う急な階段を昇って劇場スペースに着くと、作品によっては受付の人から笑顔と共に手渡されるビニール袋。「え、何?」とスズナリ初心者が混乱していると手練手管の観劇プロがそっと教えてくれるでしょう。「桟敷席は靴を脱いで座るんですよ。靴はこのビニールに入れてね」と。

って、実はコレ、ガイド自身の体験談なんです。ガイドが初めてスズナリを経験したのは17歳、高校2年生の時でした。それまで劇団四季や東宝ミュージカルしかほぼ観た事がなく、劇場といえば帝国劇場や日生劇場、青山劇場にしか行った事がなかったので、このシチュエーションは物凄いカルチャーショックでした。小劇場・桟敷席(さじきせき=薄いゴザのような敷物の上に1人1枚渡される小さな座布団を置いて座る場所)のお約束「ハーイ、皆さんの優しさがもう1人のお客様の席を作ります。掛け声と共に後5センチお隣に詰めて下さいねー せーの ヨイショッ!」。ぎゅうぎゅうの席でほぼ涙目になっていた高校生のガイドに、たまたま隣に座っていた社会人のお姉さんが色々教えてくれて、終演後に渋谷でハンバーガーをご馳走してくれたこと、今でもスズナリに観劇に行く度に思い出します。

この劇場は、何故か観客同士も同じ船に乗り合わせたような不思議な連帯感が生まれるんですよね。The小劇場の世界を体感したい方には特にお薦めです!
夜のスズナリ

夜も雰囲気ありますよー

舞台と客席の近さとその濃密な関係を体感できるのが小劇場の醍醐味! 役者さんの汗までしっかり見える客席で舞台を堪能した後は、是非下北沢の街を歩いてみて下さい。ふと入ったお店で乾杯していると、いつの間にかさっきまで舞台に立っていた俳優さんが隣に座って飲み始めている、そんな事が普通に起きるのが下北沢という街なのです。

1年365日、必ずどこかの劇場で作品が上演されている「演劇の街」下北沢。あなたもこの街で演劇Tripしてみませんか?
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